28日付 よみうり川柳からひとつ・・・
「ブブセラと 思い演説 聴いている」 座布団1マイ!!
久々にサッカー・カテゴリーです。やっぱりW杯ですから。
Holylandは、結果がどうであれ、体格で劣る日本人が世界に真っ向から挑むところが大好きです。どこかの種目の五輪選手が「楽しめました・・」などという甘えたコメントでごまかすのと異なり、これだけ騒がれ叩かれつつも、一つルールの基で「結果を求めて」真剣に世界に挑むからこそ、何か得るものがあり、進歩があるのでしょう・・・。
8日付読売新聞の13面に、小野剛前サッカー協会技術委員長による「W杯 日本の戦略」と題する一文が掲載されました。概要をご紹介します。
●仏W杯でアルゼンチンに0-1で負けたとき、「これが世界だ」と水準の差を感じた。体調を整え、作戦を練ってきた本気の強豪とやった初めての経験だった。
●技術委員長当時に協会で考えていたのは「日本人の可能性をもっと信じ、もっと誇りを持って戦いたい」ということ。つまり「徹底して守って逆襲を狙う」「格下としての勝負」は98年に既にやったじゃないか。自分たちの良さを全面に出す戦い方はリスクもあるが、今回やってみる意味があるんじゃないか。
●ドイツの強固さ、メキシコの器用さといった伝統のスタイルは、自分たちの特徴が戦いの中で自然と磨かれたものだろう。「世界とは違う」と卑下するのではなく、内側にあるものを大事にしたい。
●世界との差を「身体能力の違い」で終わらせず、「違い」を認識しながらも「これなら日本も世界を凌駕できる」武器を磨いて戦おうとの考えが岡田監督の考えである。
●様々な分野で日本が成功している要因は、粘り強い勤勉性、器用さ、新しい発想を協力して作り上げる事だったりする。サッカーに置き換えれば、数人が意外性のあるパス交換で局面を打開するプレー、個人の強引な突破力ではなく、集団の連携でチャンスを作るような・・・
●失敗すれば、何人もが置き去りにされピンチを招く。しかし、それほどW杯での1勝は難しいのだ。韓国は初勝利までに6大会を要した。日本は2回目の02年に2勝も上げ、土台を造り上げる試練の期間が足りなかったのかもしれない。
●今回の日本は、ぎりぎりのバランスへの挑戦だと言うことを理解して欲しい。危険を恐れず自分たちの良さを出す。協力してリスクを最小限に抑える。世界へ一歩踏み出そうとする勇気を見て欲しい。その姿勢が日本中を勇気付けることを期待したい。
(Holylandの独り言)
色んな選手が日本代表にはいます。ですが概して謙虚であるし、結果に対しつまらない言い訳はしない選手達だと思います。いや言い訳が許されない厳しい環境に置かれた選手達です。
岡田監督や選手を非難するのは容易いことですが、明確な目標を掲げて頑張ろうと行ってくれるリーダーが他の日本社会で見あたらない中で、すごく勇気のいることだと思ってみています。最近の試合や選手の様子を見ていると、「日本人」「を感じてしまう事も多いのですが、最後まで小野さん言う「ぎりぎりのバランスのへの挑戦」を続けて欲しいと思っています。
「日本にプロサッカーなんて・・」と言われながらも立派な施設や組織を作り、子供達にも裾野を広げ、ユース世代にリーグ戦を作り、恵まれなかった女性選手にも道を開き、叩かれたたかれそれでも前進しているところが素晴らしいと思います。例え多少の前進後退の繰り返しがあっても、Holylandは応援します。
でも小心者なので・・・今夜の生中継は見られないかも・・・・。
(関連記事)
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