英国も国防省改革へ

ちょっと昔の話になりますが・・・
FoxUKMOD.jpg13日、フォックス英国防相がスピーチの中で、英国防省業務の完全見直しによる陸海空軍への業務移管や陸海空軍のあり方見直し等々、英国防省のリストラを行うと発表しました。Defense News」によれば、本見直しは、かつて80年代に英国国防調達業務の大胆な改革を推進したPeter Levene氏を長とする国防改革ユニットにより行われるそうです。同ユニットは来月初会合を行い、12か月以内に結論をまとめる予定です。
Levene氏は「ここ数年、過剰な中央集権化が目に余る国防省の体制から脱却しなければならない」と述べています。
フォックス国防相は、3軍の統合に関する検討は考えていないとコメントしていますが、3軍の上級幹部の数を削減しないと他の分野の効率化を要求することは難しいとも述べています。
英国はアフガンへの対応で国防省は厳しい状況にあり、装備面では核ミサイル原潜の更新時期を控え、約3兆円の経費をどのように考えるかが大きな争点となっています。
折しも、英国新政権は財政立て直しのため緊縮財政で臨むことを宣言しており、国防費も今後数年間10-20%削減される方向性が示されています。
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「英国も戦闘機削減へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-08-03
「英国もステルス無人機開発へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-07-15-1
フォックス国防相は「国防省も緊縮財政に協力しなければいけないが、国防省はすべにかなりの努力をしてきており、他省庁に比較して最近の予算の伸びは多くない。国防省だけに削減を迫るのは適当でない」とも発言しています。
tornade.jpgいずれにしても、英国防省は政府の方針を受け、10-20%の削減に挑むことになります。どの国の国防費も、固定費である人件費の占める割合が大きいですから、1割2割の予算削減は装備品へのしわ寄せが甚大なものになります。
人を切らないと、装備の維持すらできないと思います。どうするんでしょうか・・・
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米国に続いて英国までもが大胆な国防省改革に着手です。今後世界の潮流になるんでしょうね。。。
経済がまだまだ好調なインドやブラジルや中国はいざ知らず。

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