日本野球界をちょっと考えてみる

5thWbaseb.jpgHolylandが日本の野球を好きになれないのは、未だにプロがアマを指導できない時代錯誤の因習や、そんな日本のプロ野球システムに胡座をかき、コミッショナーを部外者に丸投げしながらTV等で好き勝手発言して金を稼ぐプロOBの存在が「鼻につく」からです・・・。
そんな中、2浪して早大に入り、ロッテ、横浜、MLBメッツで活躍し、旧態然とした日本球界と一線を画した小宮山悟氏が、9日付スポーツナビのコラムで第5回世界大学野球選手権を通して日本の野球の課題に触れています。
同大会は7日、キューバの優勝で幕を閉じ、地元開催で初優勝を目指した日本代表は準決勝で米国に敗れ、3位決定戦で韓国に勝利して3位となっています。
●世界レベルのパワーピッチャー
5thWbaseba.jpg準決勝の米国戦に敗れて、日本の選手はパワーピッチャーのすごさを痛感したのではないでしょうか。
米国の先発、ソニー・グレーは速くて動く球を投げるいいピッチャーでした。あれだけ速くて動く球を投げてくるピッチャーは日本にはいないわけです。
打者としては慣れない部分が差となって出たと言えるでしょう。もちろん、国際大会に出場するなどして準備をしてきたと思いますが、その経験の差が出ましたね。
●「きれいな直球」では世界は抑えられない
韓国をストレートで抑え込んだ藤岡貴裕(東洋大3年)がキューバには打たれましたが、きれいな直球はダメですよ。動かないと。カットファストボールとかの速くて動く球とチェンジアップ、そこにブレーキのあるカーブなどを駆使していかないとキューバ打線は抑えられません
もっとも、予選で敗れたキューバはケタが違いました。WBC代表や27歳の選手もいて、日本の大学生とはカテゴリーが違うので、力負けしても仕方ない部分もありました。
決勝戦では米国のゲリット・コールがそうした投球をして7回無失点に抑えました。速いボールを相当、右打者の内角に食い込ませていました。だからこそ決勝戦は接戦になったわけです。(延長10回、キューバが4対3でサヨナラ勝ち)
●国内なら今の形で通用しても・・・
5thWbaseball.jpg日本は「いい経験になった」で終わらせてはダメ。どこを目指すのかをまず決めないと。国内なら今までのスタイルで通用するかもしれないけど、それぞれの選手がどこを目指すのか。世界で優勝するためには変えないといけない部分があることは明らかなんです。
国際大会の出場を増やすなどの努力はもちろん必要ですけど、まずは個人個人がどこを目指して、そこに向けてどう自分を変えていくかですね。
●小宮山氏の印象に残る選手
印象に残ったのはキャプテンとしてチームをまとめていた伊志嶺翔大(東海大4年)。今大会でプレーを見て驚かされた選手です。
彼はすべてにおいて完成されていました。もちろん走攻守がそろった選手がこうした代表に選ばれてくるわけですが、その中でも伊志嶺の守備における一歩目の速さ、打球に対する判断のスピード。走塁においての走力と判断力。打席においての狙い球の絞り方や、イメージした打撃を実践する技術を見ても、すべてがスペシャルでした。(以上記事概要)
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日本のプロ野球OBが、コミッショナー等の「大人としての仕事」が出来ない状態で、野球界の改革も進まないのは、高校野球を美談として一回戦から中継する「特別扱い」と「分不相応の報酬」を若い時から与えるからだと思います。世界との差や自分がどれ程かに気づかない若者に・・・
夏の高校野球が始まっていますが、なぜ高校生レベルの大会なのに1回戦から生中継なのでしょうか・・・他の高校生スポーツと同様に、準決勝や決勝だけを放送すれば十分ではないでしょうか・・。
さもないと、金に目がくらんだ「大人の餌食」になるだけです。

サッカーも最近危ないかな。商業化しつつある年末の高校選手権は別として、真に実力の高いクラブチームのユース選手権は準決勝や決勝程度の放送だったと思います。

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