米国時間6日の会見で、ゲーツ国防長官が開発と調達の中止を発表した海兵隊の着上陸用装甲車両EFV(Expeditionary Fighting Vehicle)の宣伝ビデオ(約1分半)です。
重さ40トンの巨体ながら水上をジェットスキーのように移動できる水陸両用車両です。
1980年代に「水平線の彼方からの着上陸作戦」を合い言葉に、オスプレイ、ホーバークラフトと並ぶ3大装備として開発構想が立ち上がったモノの一つです。
でも考えてみれば・・・どの「3大装備」も最後まで物議を醸していますね・・・
既に開発費に2800億円を使用済の計画でしたが、6日の会見でゲーツ長官は・・・
●「確かに優秀な車両ではあるが、このまま計画を進めれば海兵隊の車両調達予算の全てを食い尽くしてしまう」
●「海兵隊の着上陸作戦を否定するわけではないが、優先順位を考えれば、当面海空の他の手段で代替できる」
●「次の世代の車両が必要になるまで待つ」・・・と開発中止の理由を説明しています。
30mmの機関砲を備え、フル装備の海兵隊員17名が輸送可能だったようで、当初計画では573両を調達予定だったようです。車両前部に、ブルトーザのような浮遊物処理装置が付いています。
映像内の兵士の動きにキビキビ感が無いのは、その運命を察してのことだったのでしょうか。
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