アフガン兵力削減には言葉を選んで

Petraeus3.jpg3日、アフガン総司令官のペトレイアス大将がPBSテレビのインタビューで、7月からスタートすることになっているアフガン米軍の削減について極めて慎重に言葉を選んで語りました。
Petraeus Discusses Troop Transition Options」(ペトレイアス司令官が兵力移転のオプションを語る)とのタイトルが付いた米国防省HP記事の概要をご紹介します。
ペトレイアス司令官が言葉を選んで極めて慎重に・・・
時間をかけて段階的に、しかし明らかに、我々は特定の地域で状況に応じて我が兵力数を減少させたい。そしてその兵力を困難な地域やアフガン軍の訓練に投入したり、究極的には母国へ帰還させ始めたいと考えている。
petraeus5.jpg2月末にはカルザイ大統領に、多国籍軍からアフガンへ治安維持任務を移管する最初のエリアを提案したいと考えている。
●我々はいくつかの有力な候補地域案を持っているが、米軍が急に退散するわけではない。アフガン軍の能力如何であるが、我々は少しづつ姿を減らし、アフガン側が徐々に役割を拡大する。我々はその過程で支援する
●アフガン軍や警察は昨年大幅に増加したが、それは採用が非常に好調だからだ。しかし一方で、離職する者も依然多い。
●ただ、7万人の新アフガン軍・警察、3万人の米軍増派、1万人の多国籍軍増派、更に軍民協力組織の立ち上げが昨年秋にそろった。これらを力に、カブール、カンダハル、ヘルマンド州周辺地域のタリバン聖域を奪還したい。
●今現在はそれぞれの軍や機関が、春の作戦に備えて拠点固めを行っており、カンダハルとヘルマンド州のそれぞれに分散する拠点群同士を結びつけたいと努力している。
Petraeus.jpg●多国籍軍は汚職や腐敗防止にも取り組んでいる。我々の投資したドルが反乱分子の手に渡ることがないように、特別の指導書を作成している。また米国務省関係者、米国際開発機関、他国の関係者と緊密に連携しながら本課題に取り組んでいる。
●我々のcounterinsurgency guidanceには「money is ammunition(お金は弾薬である)」と記されている。これが敵の手に渡ることがないようにしなければならない。
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アフガニスタンを久々に取り上げました。
昨年の今頃は、NFLスーパーボールで攻撃サイドを決めるコイントス役を務めていたペトレイアス大将・・・。何時までもその穏やかな笑顔を見たいモノです。
「ペトレイアス将軍を5つ星に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-01-16-1
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アフガン関連で、少し胸の痛む写真を・・・・・
doghugbombdog.jpg左の写真は、米軍の家族支援センターから、悲しみを和らげる療法のため犬を贈られた12才の少年です。
犬はアフガンでIED(簡易仕掛け爆弾)探知を担当していた「エリー」というラブラドール・レトリバー犬で、少年の兄が現地で任務を共にしていた犬だそうです。
少年の兄はIED処理任務で殉職し、ショックを受けた弟を慰めるため犬が戻ってきたのです。

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