号外情報です! 21日米議会上院は、次期国防長官候補であるパネッタCIA長官を、全会一致で承認しました。
全会一致はなかなか無いようです。
////////////////////////////////////////////////////////////////////
19日、ゲーツ国防長官は米テレビ局の週末政治番組に相次いで出演し、アフガンとの和解交渉やリビア戦略等々について語りました。
そして夕刻には、なぜか不明ですが海兵隊の観閲式に出席しています。もう離任行事が始まっているのでしょうか・・・夕暮れ時だけに寂しさ倍増です・・・。
タリバンとの和解交渉について(CNN: State of the Union)
●数週間前から、米国と多国籍軍国の外交官が、タリバンとの準備交渉を行っている。しかし私は、交渉が実質的なものになるとしてもこの冬ぐらいからであろう。
●真剣な交渉を行いたいのであれば、タリバンは彼らが圧力下に置かれ、もう勝利できないことを悟らなければならない。そして、アルカイダとの決別、及びアフガン憲法を遵守することが和解の前提条件となる。
●過去18ヶ月間に、多国籍軍は、かつてタリバンが拠点としていたカンダハルやヘルマンド州周辺から彼らを追い出すなど、着実に成果を収めている。
米国内の厭戦気分に関し
●米国民が戦争に嫌気がさしている事は承知している。しかし真実として知っておいて欲しいのは、米国がアフガンに本格的に関与を始めたのは2008年になってからで、それ以前は限定的な資源しか投入していない。
●また所用の戦力がそろったのは、やっと2010年の夏以降である。2001-02年の初期の作戦終了後、米国はイラクに集中し、実質的にアフガンを何年も無視していた。フルスケールでアフガンに関与したのは昨年夏以降なのである。
●戦争経費や負担を懸念する声があるのは承知している。しかし、安全保障に失敗したときのコストはどれほどになると思うか尋ねてみたい。1982年以降アフガンを放置したが為、911事案以降どれほどの資源を投入しなければならなかったか、を思い返して欲しい。
●45年にわたる公務の経験から言えるのは、国の健全な外交と安全保障が維持されたのは、2大政党の協力態勢が維持された期間である点である。基本的な国家安全保障に関する考え方が共有されていたときにのみ成功が約束されていた。
●9人の大統領と冷戦を通じて、主要な外交や安保問題が、一人の大統領だけで解決した事などなかった。ゆえに、超党派の協力が一定期間継続しないと、失敗のリスクが高まるのである。
リビア作戦について(Fox News Sunday)
●対リビア作戦が開始した時点で、米軍はイラクに5万人、アフガンに10万人、災害対処のため日本に2.5万人を展開していた。
●この状況で大統領が決断し、同盟国等と交わした合意では、作戦初動で米軍は強く作戦に加わるが、飛行禁止空域を設定した後はNATOに主導権を渡し、米国は支援任務を行う事になっており、大統領はこの方針に厳格に沿っている。
●米軍は極めて限定された物理的攻撃任務を遂行しているのみで、カダフィー宮殿にいても戦争状態にあると感じるのは難しい程度である。
///////////////////////////////////
タリバンとの交渉が実際どれほどのものかは不明ですが、交渉に臨む際の鉄則として、強い態度を示し、相手に隙を与えないのが鉄則でしょう。
リビアもなんか先が見えなくなってきましたし・・・ギリシャ、ポルトガル、スペイン等の経済問題も泥沼兆候ですし、西側諸国は暗い話題ばっかりですね・・・
そういえば中国もインフレ加速、特に食料品のインフレが10%以上で暴動やデモが頻発しているようですし、震災対処もまだまだですが、世界を見渡して方向を見定めないといけませんね・・・。
軍事力のあり方・適用法
「軍事と外交が一丸となって」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2011-02-03
「軍事力使用の3原則」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-03-07
「米外交の軍事化を警告」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-06-15-1