米国防省が練習機の国際共同開発推進か!?

米軍の新たな経費節減策の匂いが・・・
carterF-16Tucson.jpg17日、米空軍省の国際交流担当の女性副次官(Heidi Grant)が空軍協会総会で講演し、日本を含む諸外国の操縦者の養成訓練も行っているT-38ジェット練習機が老朽化退役に伴い、その後継機の開発・配備・運用をパートナー国との協力で行う可能性があると語りました。
また26日、カーター国防副長官はアリゾナ州の関連施設や企業を訪れ、パートナー国の操縦者養成をF-16を使用して行っている州空軍基地も視察しています。
2つの出来事のタイミングや米軍の厳しい予算状況を考えると、米軍が引き受けてきた各種要員育成でも、同盟国等との「負担の共有」度合いが高まりそうです
Grant国際交流担当の副次官は(24日付)・
GRANT-AF.jpg●大ベテランのT-38練習機は空軍のアイコン的存在だが、同時に「機会やチャンス」を象徴するものである。
過去10年間で、米国内だけで約1500人の外国人操縦者をT-38により養成してきた。米国外を含めればその数はさらに増える。
T-38は間もなくその役割を終えて退役するが、その後継機はいまだ未定のままであり、後継機の開発・配備・運用をパートナー国との協力で行う可能性がある。
●この他にも、F-16運用を通じて培った関係国との関係や、F-35購入国の拡大から、航空機を通じての関係強化が見て取れる
●厳しい財政状況下、米国とパートナー国は共に協力し、米国単独で行うよりも効率的かつ効果的に計画を進められるのではないか?
カーター副長官のF-16訓練基地視察
carterF-16.jpg26日、カーター副長官はアリゾナ州空軍第162航空団を訪れ、世界の訓練生を受け入れて操縦教育を行っている状況を確認した
●カーター副長官は、教育を受けているイラク、シンガポール、日本、デンマーク、ポーランド、ノルウェー、オランダの操縦者と面談した
●同州空軍部隊は、年間約70名の留学訓練生を受け入れており、これまで28カ国の訓練生を受け入れた実績を持つ。
●訓練メニューとして初期の操縦、資格付与、上級の技能コース等を用意しており、「米空軍の世界に向けた顔」として戦略的協力関係強化や、国際関係の強化の役割を果たしている
/////////////////////////////////////
carterF-16Ar.jpg米空軍に操縦を委託している国をすべて把握しているわけではありませんが、航空機の開発が出来るような国は日本ぐらいでないでしょうか?
武器輸出3原則の緩和もありましたが、すかさず米国から突っ込まれそうな気がします
日本自らが、地上で破壊されたり身動きできなくなる可能性の高い戦闘機中心(だけ)の防衛力整備の方向を改め、ミサイルや無人機やサイバーや非公然活動等々を絡めた総合戦闘力(=抑止力)を高める方向を打ち出し、主体的に米国と議論しないと、ずるずると米国主導で五月雨式に出費を強いられ、人も育たず、士気も低下する組織になる気がします
「空自パイロットF-16で養成中」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-07-12-1
「T-38に亀裂やトラブル多発」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-04-20-1
Twitterもよろしく→https://twitter.com/Mongoose2011

タイトルとURLをコピーしました