韓国がアジア国防副大臣会合を

seoul3.jpg韓国が、アジア初の副大臣級会合(SDD:Seoul Defense Dialogue)を14日から16日の間ソウルで開催する模様です。単に朝鮮半島情勢を取り上げるためではなく、アジア情勢全般を広範に議論しようとするものです。
9日付 Defense Newsは東アジアの領土紛争にもスポットライトを当てるものとして注目しています。成果はともあれ、積極的に成果をアピールする姿勢には注目です
韓国の国防副大臣がDefense Newsの取材に答え・
seoul.jpg●韓国はここ数年、担当官関連ベルの多国間の兵器管理セミナーを開催してきたが、より広範な安全保障問題を議論する多国間の政府レベルの場がソウルには無かった言わば「track 1.5」レベルの対話である
●我々はこの機会を通じ、朝鮮半島の平和と安定に関する理解を促進すると共に、アジア太平洋諸国に共通の安全保障問題を議論する場を与えられたらと考えている。多国間対話の必要性は、シャングリラ・ダイアログ(SDL)やASEAN地域フォーラムでも示されているところである。
韓国はG-20 Summitや2012年のNuclear Security Summitを開催し、より高いレベルの安全保障フォーラムの開催に自信を深めている
シャングリラ・ダイアログ(SLD)はIISSにより主催される10年の歴史を持つ場であるが、わがSDDはこれから第一歩を踏み出す。我々のSDDが発展する中で、シャングリラとの役割分担が出来るだろう
●わがSDDは副大臣級の会合であり、より具体的な行動計画を打ち出すのに適した場ではないかと考えている
●参加国は、米、日、中、露、印、タイ、ベトナム、比、マレーシア、シンガポール、カナダ、豪州、NZであり、域外のEUとNATO代表団も参加する
seoul2.jpg第一の議題はアジア太平洋全体に共通する安全保障上の脅威や大量破壊兵器である。第2の議題は最も深刻な課題であるサイバー安全保障である。韓国はITとソフトの工場でもあり、本テーマをリードしたい
最後のテーマは国防マネイジメントである。多くの国は財政危機に直面しており、国防費の工面に苦労している。SDDは国防費の適切な管理について情報共有する場を提供するであろう
北朝鮮問題は議題の一つに過ぎない。アジア太平洋地域全体の多用な問題を議論する場である。また特定の国の問題を扱い場でもない
北朝鮮にはこの場に参加してくれることを望む。現在の2つのKoreaの状況を考えれば実現困難であるが、北朝鮮の参加により双方の考え方の交換が出来、多国間で解決の道筋を議論することが出来るだろう
日中間の尖閣諸島を巡る問題も、2国間又は3カ国間で議論されることが予想される。公式な議題には含まれていないが。SDDはこれら多様な課題を議論するに適切な機会だと考える
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seoul4.jpg防衛省の防衛研究所が主催した60周年記念行事は実質を追及したフォーラムでしたが、韓国は副大臣級という肩書きを重んじているようです
Defense Newsがシャングルラ・ダイアログと比較した質問を行っていますが、そこまで買いかぶらないでください・・・
韓国は竹島の問題をどの程度ねじ込んで参加国に訴えるのでしょうか? これも重要な関心事です。これを警戒して日本からも代表参加するのかも・・・。
「防研60周年記念でF-35酷評」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-10-31-1

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