27日、中国空軍の新輸送機Y-20(運20:鯤鵬)がデビューです
28日付のDefense-TechはAFP通信を引用し、ボーイング製C-17輸送機とそっくりの輸送機デビューを紹介しています。
初飛行なのか、初公式公開なのか分かりませんが、「漢和ディフェンス」編集長による解説を中心にご紹介します
まず「人民日報」の報道は・・・
●極めて重要な一里塚であり、世界へのパワープロジェクションを強化するものである
●Y-20は、66トン搭載時は約2700マイル輸送可能で、55トンであれば中国西部からカイロまで飛行が可能である
●中国陸軍最大の戦車を搭載できる大型輸送機は、我が国の海外権益擁護を確実にしてくれるだろう
●現在はロシア製のIL-76輸送機に頼っているが、この後継となるだろう
「漢和」編集長Andrei Chang氏は・・・
●ロシア製の旧式エンジンを使用しているため燃費が悪く、中国メディアが報じている様な最大搭載量や航続距離は期待できない
●世界に存在する一般的な軍用輸送機よりも性能は劣るだろう。
●エンジンの燃費が悪いほか、騒音もひどく、先進国の飛行場では騒音規制から受け入れを拒否されるのではないか。欧州のエアショーは難しいかもしれず、輸出も困難だろう
●C-17の航続性能は複合材(composite materials)により可能となっているが、中国は未だ本分野の技術を確立していない
●部隊での運用開始には、少なくとも今後5年は必要だろう
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輸送機の形状が似たものになるのはある程度は致し方なく、旅客機の形状でも同様の傾向が見られます
←ちなみに、C-17(写真左)は77トン搭載(最大)で2500マイル飛行可能なそうです
本当の性能は分かりませんが、「パワープロジェクション」や「海外権益擁護」を堂々と狙いとしている点に注目です。
戦闘機エンジンの分野では多少ロシア依存から脱しつつあると言われていますが、大型機用エンジンではまだまだみたいです
「中国新輸送機はC-17のコピー?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-12-29
中国が開発中と話題の5世代戦闘機といわれるこちらも・・・
「映像と評価中国ステルス機J-20」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-12-30
第2の中国製ステルス機と噂されるJ-31も映像でご紹介
「中国の新ステルス機?J-31」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-11-02