14日付Defense-Techが、具体的情報には掛けるものの、興味深い記事を掲載しています。
予算削減の流れの中、これからは無人機を購入するだけでなく、必要時に「レンタル」で無人機を一時的に借用して運用する時代になるとの内容で、複数の有名企業が「パリエアショー」で宣伝予定だと言うことです。
14日付Defense-Tech記事は・・・
●カタパルトのような発射機で離陸させるRQ-7B Shadowや、プラモデル程度の大きさの地上部隊用Aerosondeの製造企業であるTextron Inc.のAAI Corpが、無人機のレンタル業務を始めている
●同社は無人機レンタルサービスを「called fee for service」と呼び、顧客の予算削減具合から、柔軟に必要時だけ必要能力を提供するシステムを思いついた
●同社の副社長は「我々は米政府機関とパートナー関係を持っており、ミッション毎の会計方式で、要望に応じて配達している」と語り、「今後大きな成長が見込まれる分野だ」と自信を示している
●また同副社長は「市場が求めるものを提供しようと言う点で、我々は極めて柔軟に対応する」と将来の業務拡大にも意欲を示している
●大手のボーイング社も、同様のレンタルサービスでScanEagle無人機を提供している
●米国防省の無人機予算は減少傾向にあり、2012年から4年間の予算が2.7兆円だったが、2013年からの4年間では2兆円になっている。
●一方で無人機の購入価格は小型機Shadowの8千万円から、RQ-4グローバルホークの220億円まで様々だが、使用者にとって購入よりレンタルが手が出やすい環境になりつつある。
●参考情報だが、本年のパリエアショーでは米企業の参加は減少傾向にある。ノースロップグラマンは参加を取りやめ、有力軍需産業や米国防省も展示規模を縮小し、無人機工業会(Association for Unmanned Vehicle Systems International)はブース展示を止め、職員を派遣するにとどめる
/////////////////////////////////////////////////////////////////////////
時代の流れを感じる記事です
具体的なレンタル可能無人機の名前やレンタル費用については、記事はボーイングのScanEagle以外は一切触れていません。
また、米国機関以外の誰にでもレンタルしてくれるのかは不明です。パリエアショーで宣伝するくらいですから、門戸は開いているのでしょうが・・・
パリエアショーに出向かれる航空雑誌や軍需産業関係者、はたまた防衛省や政府機関の方々には、旅行気分でなく、その辺りをしっかり見てきていただきたいものです。
他のレンタル装備品にもついでに注意してみてください。なかなか興味深いシステムです。
最近の無人機関連記事
「無人機の民航空域飛行へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-06-11-1
「一般科学雑誌の無人機像」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-03-03-1
「レーザー光線で無人機充電」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-07-19