オスプレイの横田配備以外も語っていました!
7月29日、太平洋空軍司令官のカーライル空軍大将(Hawk Carlisle)はワシントンDCで記者団に対し、F-35の初度配備基地及び豪州への米空軍機のローテーション配備等について語っています。
ご紹介する空軍協会webサイト記事はオスプレイ横田配備に関する部分を取り上げていませんが、F-35や豪州派遣を語る雰囲気からすると、アジアリバランスへの疑念を晴らすべく一生懸命に諸施策を説明していたところだったのでしょう。
(恐らく日本の)記者からの「水向け誘導質問」で枝葉末節の米空軍オスプレイ配備先も聞かれ、とっさに頭の片隅にあった「横田」の名前も出してしまった・・てなところでしょう。
カーライル司令官におかれましては、大変ご愁傷様です。配備になったら、在日米軍司令官の足として、存分に活用して下さい。周辺住民も乗せてあげて下さいね!
F-35の海外初度配備基地について
●既に最初のF-35海外配備はアジア太平洋地域だと発表しているが、具体的な基地の選定が進行中である
●太平洋空軍隷配下の9つの基地から今秋には4つに絞り込み、年明けには最も好ましい候補とその代替基地を決定することになる。
●候補基地としては、日本の嘉手納と三沢、韓国のKunsan ABとOsan ABも考えられるが、9箇所の候補基地を見渡しても選択肢は限られており、アラスカのアイルソン基地が種々のインフラや訓練空域から多分最も適当だろう
●ハワイとアラスカのエレメンドルフには既にF-22が配備されており、グアムには海兵隊が移転予定である。横田には既にC-130がいるのでこれら基地には配備できない。
豪への米空軍ローテーションは2015年から
(日本からの避難訓練とも言える)
●アジアリバランスの一環として行う豪州への米空軍戦闘機と空中給油機のローテーション派遣は、豪州北部にある豪空軍Darwin基地又はTindal基地で、2015年に開始することになろう
●派遣訓練の計画は順調に進んでいる。飛行場の駐機スペースの関係から、まずDarwin基地でローテーションを始め、後にTindalで行うことになろう。
●具体的にどの飛行部隊が最初に展開するかはまだ言えないが、三沢のF-16や嘉手納のF-15も候補である。豪州空軍とは頻繁に共同訓練を行う
●米空軍の爆撃機もTindal基地でのローテンションを行うことになるだろう。既にグアムからTindalに爆撃機が展開したことがあるからだ。
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中国から攻撃を受けそうになった際、在日米軍基地(特に嘉手納)からの避難場所を確保することがまず重要ですから、まず最初に豪州へ派遣訓練(避難訓練)に行くのは嘉手納F-15が自然でしょう
またアイルソンの次のF-35候補地は、中国からの離隔距離も考えて三沢でしょうから、玉突きで三沢F-16も「旅人訓練」に入るのかもしれません。
なお、6月のシャングリラ会合でヘーゲル長官は
●将来は、日本へのF-22とF-35配備や、グアムへの4隻目のバージニア級潜水艦配備も計画している
・・・と発言しており、これとの関連も気になります。
それにしても、日本のオスプレイ拒否反応はいつまで続くのでしょう。すでに諸外国には評価の高い航空機なのに・・・。
米海兵隊のオスプレイ計画責任者は、オスプレイの海外で評価が高く、今後10年間で100機販売できる可能性があると自信たっぷりに
→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-06-19