今年1月、フィリピンは韓国からの戦闘機購入を発表
→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-02-02
しかし、19日付読売新聞朝刊2面記事(ネット配信なし)によれば、中国が韓国に対し、売却を中止するよう呼びかけていたことが18日、複数の韓国政府関係者の話から明らかになった模様。
南シナ海の領有権問題でフィリピンと対立する中国が、フィリピンの孤立化を狙い、貿易で依存する韓国に外交的圧力をかけている実態の一端ですが、フィリピンバナナに難癖を付けて中国税関が輸入を止めたり、さすが中国です
19日付読売新聞朝刊2面によれば・・・
●韓国は今年1月以降、フィリピンに対し軽攻撃機FA-50を12機(440億円規模)を売却する交渉を進めていた。また、海軍艦艇の交渉も行っていた
●複数の韓国政府関係者によると、17日にソウルで行われた韓比大統領首脳会談前に韓国に対し、「フィリピンに戦闘機を売却するな」と伝えてきたという
●しかし両国首脳は17日の会談で、戦闘機売却交渉を含む軍事協力の方針堅持を確認し、国防協力の覚書を締結した。
●韓国政権は、最大の貿易相手国である中国への傾斜が指摘されているが、政府関係者は「対北と貿易拡大のため対中関係は重視するが、国益に直結する国防装備品輸出で中国の干渉は受けない」と語った
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フィリピンは、2005年にF-5戦闘機が退役した後、戦闘機を保有しない軍隊でしたが、1月の購入発表時フィリピン大統領補佐官は「進行中の軍装備近代化の一環として購入を決定した」と説明していました。
韓国製のFA-50軽攻撃機は韓国製練習機T-50を改良したもので、比大統領補佐官は「購入した機体は訓練、要撃、災害対処に使用し、またカメラを搭載して偵察活動も可能だろう」とも語っていたところです。
なおFA-50は、イスラエル製のEL/M-2032レーダーを搭載し、M61A1機関砲、AIM-9空対空ミサイル、各種爆弾、ロケット弾ポッドなどが運用可能と言われています。
韓国は踏ん張れるでしょうか? これは見ものです。
でも、このまま中国が黙っているとも考えられず、「比との件は見逃してやるから、日本をもっといじめろ!」と韓国に指示しているかもしれません。