韓国が国産KF-X開発を公式発表!

KF-X3.jpg3月31日、韓国政府が同国空軍のF-4及びF-5戦闘機の後継となる国産戦闘機KF-X開発を発表した模様です。
韓国はF-4及びF-5戦闘機の後継機として2タイプの後継導入を計画しており、既に決定した40機のF-35導入に加え、国産の「4.5世代機」導入をもくろんでいます
ただし、韓国がKF-X開発に際し「捕らぬ狸の皮算用」で妄想を拡大している「F-35技術の移転・導入」については米国政府と話がまとまって居らず、見切り発車状態の模様です
31日付米空軍協会web記事によれば
KF-X5.jpg●3月31日韓国政府は、「Korean Aerospace Industries」が「Lockheed Martin」とパートナーを組み、F-4及びF-5戦闘機の後継となる国産戦闘機を開発すると大々的に発表した。
●しかし、細部の取り決めは締結されていない、と産業界と政府関係者は語っている
●報道によれば、KF-Xは約8000億円で2025年までに120機を製造する構想を持った機体で、2013年に40機の米国製F-35購入を決定した際にオフセット契約(おまけ約束)で謳った「technology transfer」を期待した開発装備である
KF-X4.jpg●しかし韓国産業界と政府関係者は、米国政府が韓国側が要望しているレーダー、アビオニクス等々の全てのF-35技術の移転に合意するか未定だ、と語った
韓国国防省は、KF-Xの契約を今年前半に調印したいと語っているが・・・。
●KF-X開発にチームを組む「Korean Aerospace Industries」と「Lockheed Martin」は、韓国製のT-50練習機開発で協力したチームである。
●なお、KF-X開発にはインドネシアも関与しており、完成した機体を購入するものと考えられている
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韓国らしい、米国相手でも「猪突猛進」「ダメ元で思いっきり要求する」姿勢には感心する次第です
KF-X6.jpgなお以前の報道では、KF-Xの開発経費は、6割が韓国が、2割をインドネシアが、残りの2割を担当企業が負担する事になっていました
でも一つ素晴らしいと思うのは、40機のF-35と120機の国産「4.5世代機」のハイローミックス態勢を構想している点です。
脅威の変化を踏まえて「戦闘機の限界」を悟った訳ではないにしろ、予算限界が作用しているとはいえ、結果として「4.5世代機」レベルに投資を抑える決断をしている点は大いに見習うべきです
関連の記事
「韓国F-35とKF-X」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-09-25
「韓国KF-Xは2個エンジン」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-07-22
「F-35がらみでKF-X支援要求」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-03-31 

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