空中と水中:両用のハイブリッド無人機UHV

無人だから可能な面白い試み
Milly Tay.jpg18日付Defense-News記事は、シンガポール航空ショーで同国企業が、空中と水中の両方で活動する無人機「UHV:Unmanned Hybrid Vehicle」を展示していると紹介しています。
同国の優良企業ST Engineering社が展示した「UHV」は、主に水上艦艇から発進させ、空中を飛行して目的水域に移動し、その後水中で各種活動を行う運用コンセプトを持った無人機のようです
18日付Defense-News記事によれば
●アジア最大のシンガポール航空ショーは、、目を引く展示や大型機で満ちあふれているが、真にクールな展示品は、良く見かける無人機のような小型で薄いブルーの飛翔体である
●近づいて確認すると、無人航空機には珍しい、2つの金色のプロペラ(スクリュー)が付いている。これがシンガポール企業ST Engineering社が出展した「UHV」である
UHV2.jpgUHV.jpg同社のUHV開発担当部長(女性)は「UHVは完成想定モデルではなく、実際の製品が存在する」と語った
●同部長によれば、UHVはプロペラ一つの推進力で空中を20~25分間飛行し、水中で活動するときは飛行用プロペラを畳んで格納する。水中では(2つのスクリュー推進力に)ゆっくりと4~5ノットで進む
空中から水中運行への移行はコンピュータがコントロールし、同UHVは多様な水上艦艇から容易に発進させることができると同社は考えている
●同部長は、同UHVの水中での役割を機雷探知や搭載カメラでの偵察等と想定しており、搭載センサーを含めた総重量が約25kgだと説明してくれた
●更に同部長は、一般的には空中を飛行して作戦エリアまで移動し、空中から偵察等を行った後に水中活動に移行するパターンを想定していると語った
●同社は2タイプのUHVを製造し、既に水中での試験を行っている。しかし、シンガポールでの規制により無人機の飛行試験が実施できていないため、飛行実験場所を今年中に見つけたいと同部長は語った
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UHV3.jpgST Engineering社は、アジア安全保障会議(シャングリラ・ダイアログ)のスポンサー企業でもある優良企業です
「まだ飛行試験してない」との笑えない「落ち」ですが、「明るく豊かな北朝鮮」と呼ばれる強烈な国家統制下、少数精鋭国家を構築したシンガポールならやってくれる
でしょう。
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