世界の92%を占める米露の削減で総量削減
しかし、中、印、パキ、恐らくNKは増加
19日付Defrense-Newsは、SIPRIが発表した世界各国の核兵器に関するレポートを紹介し、米露が保有する核兵器数は新START条約に沿って削減されたが、中、印、パキ、NKは増加したと取り上げています
そもそも世界全体の核兵器数約14500個のうち、約92%は米露が保有しているとの構図ですが、最近の北朝鮮騒ぎを見ても明らかなように、わずか10~20発の保有数といわれる北朝鮮が世界を揺さぶれる兵器なわけです
SIPRI(Stockholm International Peace Research Institute)が核保有国として取り上げた国は9か国で、保有数が多い順番で露、米、仏、中、英、パキ、印、イスラエル、NKとなっていますが、これが8か国になる保証は全く得られていない現状です
まぁ・・・めったに目にしない数字ですので、各国ごとにご紹介します。あくまでもSIPRIの推計で、他にもいろいろな数字が出回っているのでしょうが・・・
19日付Defrense-News記事によれば
●新START条約に沿って削減を進める米露は、ロシアが2017年に150発削減して6850発に、米国は350発削減して6450発保有となった
●中国、インド、パキスタン、そしてNKは増加している
—中国は10発増加して280発に
ICBMであるDF-41の試験が2017年11月に成功
2018年前半には運用可能態勢に入ると推測
—インドも10発増加し、130発から140発の間の保有数に
—パキスタンも10発増加し、140発から150発の間の保有数に
印パキは両国とも、陸海空発射ミサイルの開発を継続
—NKは、10発から20発の間の保有数だと推定されている
●仏英イスラエルは保有数を維持し、仏が300発、英が215発、イスラエルは80発を保有している
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小さなことからコツコツと・・・の精神でご紹介しました
21世紀の抑止概念を目指す
「3本柱はほんとに必要か?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-07-22
「米戦略軍も新たな抑止議論」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-11
「21世紀の抑止と第3の相殺戦略」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-03-03
「相殺戦略特集イベント」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-10-29-1
「期限を過ぎてもサイバー戦略発表なし」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-04-25