まだ第4世代機の需要は確実にあります
バカ高い5世代機よりも・・・
18日付米空軍協会web記事は、ロッキード社関係者が、「F-16V Block 70」を新たに購入決定した国が今年に入り2か国も現れたことを、「着目すべき驚くべきF-16への需要復活」との表現で語っていることを紹介しています
F-35命で売り込みに必死なロッキード社関係者ならしょうがないのかもしれませんが、F-35のように維持整備まで企業に牛耳られ、マニュアルから全て英語でとっつきにくい高価な機体に比べ、それぞれの国が操れる感がある値ごろなF-16に根強い人気があるのは当然でしょう
特に新たにF-16V Block 70購入を決定したスロバキアやバーレーンのような小国の場合、身の丈に合ったアセットとして多用途戦闘機F-16は魅力ある選択肢でしょう。
ロッキード社に置かれては、しっかりF-16シリーズを作り続けられることの大切さを確認していただきたいところです
18日付米空軍協会web記事によれば
●ファーンボロー航空ショーでロッキード社のF-16営業責任者Randy Howard氏は、最近購入を決定したスロバキアのように、世界中でF-16への「着目すべき驚くべき需要復活:remarkable and notable resurgence」が見られると語った
● Howard氏はF-16への需要復活の一因として、能力向上したレーダー、ミッションコンピュータなどの最新の技術導入があると説明した
●また同氏は、第5世代戦闘機であるF-35やF-22から得た教訓を投入できるロッキード社の能力も強調し、例えば耐用飛行時間を旧タイプの8000時間から12000時間に伸ばすことに成功したと胸を張った
●当該F-16の生産ラインについて同氏は、従来F-16を製造していたテキサス州Fort Worthの工場がF-35用ラインに転換されていることから、F-16ラインをサウスカロライナ州Greenvilleに移設する作業を行っていると語った
●F-16新生産ラインは今後6~8か月で完成して生産を開始し、これに合わせてロッキード社は、部品や関係物資の調達拠点をサウスカロライナに移設すると説明した
●スロバキアとバーレーン以外にも、例えばインドがF-16に関心を寄せており、インド側との話し合いの中で現地生産の話が出ているとも同氏は語った
●現時点で、F-16は世界25か国で合計約3000機が運用されており、今後新たに200機をロッキード社は製造することになるだろうと述べ、そのために2030年頃まで生産ラインを維持することになるとも語った。ただしインドとの契約が成立すれば、更に生産期間を延長すると述べた
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大国インドでさえも欲しくなる最新型F-16ですから、F-35計画が亡国の道を歩むにしたがって、その需要は更に拡大するものと考えられます。
でも狡猾なロッキードのことですから、日本や欧州主要国にはF-35しか売らないのかもしれません・・・。でも興味ありますねぇ・・・この「F-16V Block 70」には・・
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