トランプ大統領の日米同盟批判TV発言

26日「米国は日本を命がけで守るのに、日本は米国が攻撃されてもSONYのテレビで見てるだけだ!」
追記:29日、G-20後の記者会見でも「日米同盟からの撤退は考えていないが、片務性があるということだ。不公平な合意で改めなければならないと言っているだけだ」と記者からの質問に
US Forces Japan2.jpg6月26日、G-20参加のため米国に向かう直前のトランプ大統領が、テレビ番組「Fox Business Network」に電話で出演し主に中国との関税問題についてのインタビューに対応しましたが、その中で日米関係に話題が及び、トランプ大統領が不満を持っているという日米安保条約に話が及び、以下のように語りました
同番組のYouTube映像では、約8分40秒当たりから
多くの国が、米国との同盟で極めて大きな恩恵を受けている
●日本とも同盟を結んでいる。もし日本が攻撃を受けたなら、米国は第3次世界大戦を戦うのだ。米軍は日本に向かい、日本を米国人の命を懸けて米国の財産を使って、全てを犠牲にして(同盟に基づき)戦うのだ
しかしだ、仮に米国が攻撃を受けても日本は米国を守る必要が全くないのだ。日本人はSONYのテレビで、米国が攻撃を受けるのを眺めるだけなのだ!


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トランプ大統領は、日本に言及した後、NATOにも話を向け
●「28か国の加盟国の中で、僅か7か国だけが相応の資金や人員をNATOに提供して応分の負担をしているが、他の加盟国は不十分だ。特にドイツは、敵対国であるロシアには多額の資金を提供しているのに、ドイツを守っているNATOには不十分な負担しかしていない」と厳しい批判を浴びせています
Trump G-20.jpgしかし、やっぱり米国が攻撃されても日本はSONYのテレビで黙ってみているだけ・・・との分かりやすい説明は視聴者に響いたようで、このTVインタビューについて、主要な軍事メディアであるMilitary.comが上記の内容を大きく報じ、トランプ大統領が日米安保条約の「片務性」に強い不満を持っていると最近の発言や報道を紹介しています
一般には、貿易問題や米国製武器売り込み交渉を米国有利にするため、ディールの達人トランプ大統領得意の揺さぶりをかけていると言われていますが、中東やアフガンで疲弊している米国民には、この「片務性」の話は強く響くものと思います
米軍基地の場所を提供して西太平洋の米国益に供していても、思いやり予算で支え、艦艇等の修理拠点として高い技術で米軍部隊を支えていても米国の一般国民にはそっと隠しておきたい「片務性」(自民党の長島衆議院議員は「非対称性」と表現されてましたが・・)なので、このTV放送と多メディアへの波及は少し心配です・・・
SONYはもうテレビは生産してないと思いますが日米貿易摩擦が激しく、日本製の車やラジカセをハンマーで打ち壊していた80年代の日米関係の記憶が、トランプ氏の原風景であることを示す証拠かもしれません
トランプ大統領と米軍関連
「故郷の壁ペンキ塗りに正規軍」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-06-07
「空母トルーマン早期引退を撤回」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-05-02
「臨時長官は如何に大統領に仕えているか」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-05-11
「自然災害の中、施設予算枯渇」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-03-24
「再び大統領が軍事パレード要望」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2019-02-16
「DCで軍事パレードをご希望」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-02-10-1
「宇宙軍創設を訴え」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-06-21
「戦地激励を避けるトランプ」→https://holyland.blog.so-net.ne.jp/2018-11-23
「米海軍真っ青?トランプ「EMALSはだめ」」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2017-05-13

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