中国空軍H-6Kが搭載ミサイルで攻撃
攻撃対象基地がアンダーセン基地ソックリ
ハリウッド映画からの無断借用映像も?
18日、中国空軍政治工作部が作製した2分19秒の爆撃機プロモーション映像が中国版ツイッターと言われる「Weibo」上に公開され、爆撃機による模擬の飛行場攻撃映像を見た西側メディア等から、攻撃された飛行場がグアム島の米空軍アンダーセン基地ソックリだとの声が上がています
プロモーション映像は、中国内陸部の空軍基地を飛び立つ行動半径約4000㎞のH-6爆撃機の最新型「K型」(射程2000㎞以上の巡航ミサイルCJ-10やDJ-10を搭載可能)が、編隊を組んで、また戦闘機にエスコートされて行動する様子を描き、パイロット操作でミサイルを発射し、攻撃目標となった飛行場から大きな爆発に伴う火柱が上がる様子を紹介しています
最後は母機地に戻ったH-6K爆撃機から降り立った搭乗員が、任務の様子を笑顔を交えて語りながら、機体から歩いて戻ってくる様子で締めくくっています
映像にBGMはありますが、特にナレーション説明はなく、中国空軍爆撃機部隊をアピールする広報映像のようですが、2分余りの映像にはハリウッド映画の映像をそのまま「パクった」と思われる部分も見られ、中国らしい映像となっているようです
18日に中国SNS上に公開された映像
21日付Military.com記事によれば
●18日に「Weibo」上に公開された映像についてロイターは、映像の中で攻撃対象となった滑走路は、そのレイアウト等からグアム島の米空軍基地をイメージしたものだと指摘している
●香港の英字紙South China Morning Postも、「グアム島の米軍施設に似ているというより、そのものを表現している」と報じている
●ネット上では、中国空軍の映像にはハリウッド映画の映像をそのまま「パクった」部分があるとの指摘が行われており、ミサイルが攻撃目標の飛行場に向かうシーンが、ハリウッド映画「Transformers: Revenge of the Fallen」冒頭で、ミサイルがディエゴガルシア島に向かうシーンと同じだと指摘されている
●また攻撃された飛行場が爆発するシーンは、ニコラス・ケージが主演の映画「The Rock」で、サンフランシスコ湾のアルカトラズ刑務所が爆発するシーンの爆発映像が借用されていると指摘されている
●もちろんプロモーション映像を作成した中国空軍政治工作部は、攻撃映像がどこへの攻撃を表現したものかコメントしていない
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米国と中国の対立激化は多方面で進んでいますが、中国空軍政治工作部のクレジット入りの映像公開は、ちょっと大人げなく「中学生のような」行動に思えます
ハリウッド映画の映像そのまま「パクリ」に至っては、中国政府が著作権などまったく気にしていないことを大声で叫んでいるようなもので、その無神経さにも驚きです
2分19秒の何のひねりもない映像ですが、中国軍のそれなりの幹部が確認して公開していることを考えると、議論が通じない相手であることが伺えます
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