2大メーカー「Martin-Baker」と「Collins Aerospace」は今
DefenseOne記者がFarnborough航空ショーで動向を取材
もちろん有人戦闘機や練習機など射出座席需要は今後数十年は確実も
長期的に変化が確実な市場環境にどのような対応を試みているかを紹介しています。取り上げられている「大手射出座席メーカー」は、英国の「Martin-Baker」と、レイセオンやPratt & Whitney社と共にRTX社の傘下にある「Collins Aerospace」です。
英国の「Martin-Baker」社は、
●約80年の歴史を持つ企業で、その射出座席で7800名以上のパイロットの命を救う。
●1960年代開発のF-5戦闘機から、F-16(一部)、F/A-18、F-35戦闘機、そしてT-6、T-38、T-45練習機用に供給
●F-35戦闘機座席では開発に手間取り、機体提供遅延の一因に
RTX社の傘下にある「Collins Aerospace」は、
●1978年から参入し、その射出座席で730名以上のパイロットの命を救う
●ACES IIおよびACES 5射出座席を、T-7練習機、F-15、F-16、F-22戦闘機に加え、B-1およびB-2爆撃機にも供給
●T-7練習機にACES 5射出座席を提供も、小柄な女性への対応に苦慮し、開発遅延
英国の「Martin-Baker」社の動向(事業開発責任者談)
●ドローンの将来性を踏まえ、大小さまざまなドローン企業に、「何か手伝えることは無いか?」と連絡し、同社の持つ「航空機搭載の電子機器」や非常時の「搭載装置等の破壊要領」などなどの
ノウハウの提供等を提案している
●我社のアプローチに対し、多くの関心が集まっているが、現時点で具体的内容については言及できない
●我社は「life-saving technology:人命救助技術」を追求してきた企業であり、どのような形で同技術をドローン製造企業に提供して有効活用してもらうかを考えている。
●無論、今後ドローンに利用範囲が拡大するだろうが、有人機やパイロットを養成する練習機のニーズが当面継続することは間違いなく、本業での開発努力も継続していく
RTX社の傘下「Collins Aerospace」の動向(報道官談)
●航空機製造が起源の企業であり、米空軍のCCA開発において、6月、CCA機体を制御するAIソフト開発の候補企業3社の一つに(Anduril社とShield AI社と共に)選ばれ、2027年に最終1社の
選定に向け競争中
●同じRTX社傘下の、エンジン企業P&W社はCCA用エンジンで重要設計段階をクリアーし、レイセオンはCCAにも搭載予定の空対空ミサイルAMRAAM改良版に取り組んでいる
●以上の取り組みは全て、RTX社傘下企業が蓄積してきた大規模生産や迅速配備能力、及びコスト削減ノウハウを最大限生かした取り組みで、有人機と無人機連携効果を高めるために尽力した成果だ
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表面的な取材を基にした元記事で、「Martin-Baker」と「Collins Aerospace」の実情は分かりませんが、「Martin-Baker」がF-35、「Collins Aerospace」がT-7の射出座席問題で非難を浴びていた頃を思い返すと、旧来の技術に固執して、小手先の微修正で新機種の問題を解決しよう(ごまかそう)としているような気がしてなりませんでした。
ドローンへの関心と投資が集まる中でも、次期戦闘機であるGCAPやF-47やF/A-XX艦載機には、ドローンとは「けた違い」の「マネー」が注ぎ込まれ、既存の有人機もF-16など2060年代まで需要がありそうな世界ですから、少なくとも現在の経営陣には「射出座席事業」への危機感は薄いでしょう。英国が絡むGCAP射出座席は「英国のMartin-Baker」が担うでしょうが、要注意ですねぇ・・・
Martin-Baker関連
「座席不具合でF-35飛行停止」→https://holylandtokyo.com/2022/08/04/3531/
「F-35座席問題の状況」→https://holylandtokyo.com/2017/02/26/7412/
「米空軍に国防省と企業が反論」→https://holylandtokyo.com/2016/07/10/7585/
「米空軍が代替座席の検討依頼」→https://holylandtokyo.com/2016/06/26/7633/
Collins Aerospace関連
「CCA第1弾で2機種両方採用」→https://holylandtokyo.com/2026/06/22/15028/
「T-7射出座席で開発遅延」→https://holylandtokyo.com/2025/02/20/10642/


7月24日付DefenseOneは、同日まで5日間にわたり開催されたFarnborough航空ショー関連の締めくくり記事として、同航空ショーで攻防両側面の用途で急速な進歩を遂げるドローン技術や兵器に大きな注目が集まった中で、有人戦闘機や練習機の「必須アイテム」ながら、ドローンでは「需要がない」の「射出座席メーカー」大手2社の動向に目を向け、