前空軍長官が言及のF-35の1/3程度の価格想定に関し
米空軍の調達計画担当大佐が語る
第2弾CCAについては、何をやらせるか精査中とか
F-22、F-35、F-47等の有人戦闘機と並んで飛行し、有人機よりも低コスト&低リスクで任務にあたる無人ウイングマン機CCA(Collaborative Combat Aircraft)開発は現在、開発の「第1弾」である「空対空戦闘を目的とし追加ミサイル等を搭載」、「操縦者要求が強い出撃1回で発射可能兵器数増」、「敵に対処を迫る」、「セミ自律型戦闘機開発」との表現で説明される、「無人僚
機」イメージそのものの有人戦闘随伴型が具体的機体開発段階にあり、
2024年5月に5機種から選定された2機種(正式名称付与は2025年3月)「General Atomics Aeronautical Systems社のYFQ-42A(通称未定)」と「Anduril Industries社のYFQ-44A(通称Fury)」が両企業により開発中であり、調達担当のTimothy Helfrich大佐が「価格面で順調」と言及したのはこの「第1弾」機体についてです。
同大佐は「F-35の1/3程度の価格」の具体的数値について言及を避けましたが、最新のF-35生産ロットの価格は、機体とエンジン等を含め約$101 million(160億円)であり、単純にその1/3は$34 million(55億円)程度の価格になります。
また同大佐は、米空軍が2025年12月初旬に企業非公開の9社と「構想洗練:concept refinement」契約を結んだ「第2弾(Increment 2)」の進捗状況について、
●現時点では、多様な任務を想定したケース毎に必要な機体性能や特性を運用分析している。例えば、滑走路への依存度、必要な航続距離などの要求値を任務毎に検討している。
●想定任務によっては第1弾検討機体より安価に収まるが、異なる任務対応に追加能力が必要となればコストは上昇する。我々はデータ分析に基づき、最も投資対効果の高いパターンを判断する
(まんぐーす注→第2弾の細部目的は未定。2025年時点では、「偵察や電子戦や地上攻撃等の任務遂行を期待」、「2026年に1機種に決定予定」で、「恐らく第1弾機体より低性能(low-end thing)に落ち着くだろう」と米空軍幹部が言及)
米空軍巨大プロジェクト責任者のDale White大将は17日に、
●CCAのコスト関して、「我々はまだ初期段階にいる。(費用対効果を見極めつつ、)機体設計検討を進める中で、より深い理解に至る過程にあり、継続中の取り組み段階にある。この検討の中でコストの考え方も変化していく」と述べた。
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どんな開発案件でも、トータルコストの縛りを無視することはできませんが、CCA開発は特に「開発コストの縛り」で機体性能や導入機数が大きく影響を受ける開発案件になると思います。
そもそも、F-35、F-47等の高価な有人戦闘機に随伴する無人機CCAを導入することを決定した後で、「どのような任務をやらせるかを煮詰める」方式に疑問を感じますし、より根本に立ち返れば、有人機と組ませて運用を複雑にするより、最初から単独運用の無人戦闘機や無人戦闘爆撃機を開発した方が手早いと思います。
CCAは、職やポストを守りたい「(有人)戦闘機命派」が、自信の地位を守るためにひねり出した、「浮世離れ」した「無人ウイングマン機」との「脅威の変化を誤解した」発想が生み出した「時代のあだ花」だと思います
新政権以後:専門家も?のCCA計画関連
「謎:突然新機種YFQ-48A発表」→https://holylandtokyo.com/2026/01/15/13510/
「第1弾2機種が地上試験開始」→https://holylandtokyo.com/2025/05/09/11488/
「第2弾は安価低性能⁉」→https://holylandtokyo.com/2025/04/30/11421/
前政権での構想検討
「CCA補完の安価な」→https://holylandtokyo.com/2024/06/21/5988/
「2029年までにまず 100機」→https://holylandtokyo.com/2024/05/21/5863/
「2機種選定大手3社案が選考漏れ」→https://holylandtokyo.com/2024/05/17/5851/
「あと6年で実用化に試験準備」→https://holylandtokyo.com/2023/11/08/5153/


3月25日、米空軍が迅速導入を目指す無人ウイングマン機CCA(Collaborative Combat Aircraft)の開発に関し、(2024年4月に米下院で)当時の空軍長官であったKendall氏が言及した「F-35の1/3程度の価格目標」について、CCAプロジェクトで調達担当の大佐が「目標を既に達成しつつある」「目標をはるかに上回る成果を上げている」とDefense One主催のイベントで明らかにしました。