疲弊した露の軍需産業がアジアの航空シューから消滅

地域最大のシンガポールAirshowに2年連続不在
中東やアフリカ向け輸出に経営資源集中で活路を
専門家「戦略的転換ではなく、厳しい経営状態から来る強制転換」

2月4日付Defense-News記事が、2月3日~8日開催のアジア最大規模のシンガポール航空ショーに、ロシア軍需産業が2年連続で「出店ゼロ」となったことに関し、欧州の専門家の見解も踏まえつつ、露のアジアへの武器輸出は2005年から11年をピークとして下降傾向で、近年は中東やアフリカ諸国への輸出に力点を移しているが、これは「戦略的転換ではなく、ウクライナ戦で疲弊した露企業の厳しい経営状態から来る強制転換(縮小経営資源の集中)」だと報じています

同記事はロシア企業の近年のアジアでの活動を振り返りつつ、
●例えば2020年の同航空ショーでは、ロシア主要軍需企業が共同で大規模展示パビリオンを開設し、多数の航空機を多くの関係者で説明する体制をとるなど、ショー内での存在感が際立っていた。
●輸出がピークだった2005年から11年の間は、中国とインド向け輸出で大規模契約を獲得(2025年でもアジアでは中国向け輸出額が60%を占める)
●2026年ショーでは、僅かにマレーシア空軍が改修型スホーイSu-30MKM戦闘機を飛行させる予定がある程度で、他にはロシア代表団が週前半にミャンマーを訪問し、軍事協力協定に署名した報道があるだけ

一方で中東やアフリカでのロシアに関し同記事は、
●露企業は最近、中東湾岸諸国へのアプローチを強化し、2025年2月にUAEで開催されたIDEXおよびNAVDEX展示会等には12社以上の露企業が出品
●2月9日の週にサウジで開催のWorld Defense Show向けに、露企業が展示やデモ用の装備を既に輸送済で、新装備の披露予定をアピール
●アフリカに対しても、アルジェリアへのSU-57輸出の他、マリ、リビア東部、エチオピア等向けに継続的な関与を見せている

在スイスのFrancesco Schiavi氏(Middle East Institute)は、ロシア企業動向を踏まえつつ、
●これは、ウクライナとの戦争によって悪化したロシア軍需輸出産業の縮小と(致し方なく迫られた経営資源の)集中を反映している
●プーチン大統領は最近、ロシア軍需産業が昨年2兆2千億円以上の輸出収入を得たと発表しているが、西側専門家の多くはこの統計を疑問視している。
●露がウクライナ侵略を開始した2022年2月以降、ロシアは軍需品輸出情報の公式発表しておらず、プーチン発言の検証が困難なだけでなく、ロシア経済全体の状況から、発言規模の輸出はありえない
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露とウクライナの戦いの状況を全く把握できていませんが、トランプ政権による安保関連の大きな動きに隠れ、様々な方向で「環境の変化」が進んでいるようです。

引き続き、小さなことからコツコツと、拾っていきたいと考えています。

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