F-35やMQ-9がベネズエラ近傍のブエルトリコに展開中
海兵隊の強襲揚陸艦に展開でAV-8ハリアーも近海に展開
AC-130や特殊部隊へリ部隊の影もありカリブ海方面に1万名体制
なお現在米軍は、海兵隊のF-35B型を10機とMQ-9無人攻撃機6機をベネズエラ近傍のプエルトリコに展開させ、近海に展開中の海兵隊強襲揚陸艦 USS Iwo Jima にはAV-8 Harrier戦闘機が搭載されるなど、カリブ海に展開する艦艇搭乗の海兵隊員や相当数の空軍力を含む約1万人の兵士をベネズエラ正面に派遣しており、このほかにも SNS上ではAC-130特殊攻撃機が周辺を飛行する写真が掲載されるなど、多様な戦力が準備されている様子が報じられています。
10月3日にはベネズエラ国防相が、F-35 戦闘機が同国沿岸付近を飛行していると発言し、それを受けた米海兵隊が、実弾武装したF-35 戦闘機がプエルトリコから離陸する写真を公開するなど、米側はベネズエラ周辺で米軍活動が活発化していることを隠そうとはしていません
これらの軍事作戦は、ベネズエラのマドゥロ大統領に対する圧力作戦の一環で、米大統領府はベネズエラ大統領が非合法な指導者で辞任すべきと主張しており、トランプ政権はマドゥロ大統領の逮捕につながる情報提供者に75億円の報奨金を提示しているところです
ベネズエラの麻薬密輸船と言われる船舶への攻撃に関しては、国際水域における麻薬密輸の疑いがある非国家主体の船舶に対する空爆の合法性に関し、多くの法律専門家や一部の米議員から疑問を呈されていますが、米軍は9月2日以来、ベネズエラを出港した麻薬密輸船と米側が主張する船舶を公式発表で5回攻撃(報道ベースでは10月16日に6回目が実施された模様)を実施しています。
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16年ブログをやってますが、カリブ海で中南米諸国相手に「B-52」が3機も出動とか聞いたことがありません。国家防衛戦略NDSに反映されるであろう、米国政権の脅威認識の変化をヒシヒシと感じます。
とりあえず、カリブ海で米国とベネズエラ間の緊張が急速に高まりつつあり、約1万名の戦力が地域に投入されていることをご紹介しておきます。もうすでに米本土防衛重視に大きく傾いているように思いますし、「中国経済の崩壊」からくる「中国軍の弱体化」を見切ったような、戦力のシフトが進みつつあるような気も致します
なおご紹介した10月16日付米空軍協会 web 記事は、通常の任期満了ではないタイミングで、つまり 2025年末で、関連地域を担任する米南方軍(Southern Command)司令官 Alvin Holsey 海軍大将が退役だとへグゼス国防長官が発表した・・・と、驚きをもって報じています。色々と米本土防衛重視を巡り、動きがあるのかもしれません・・・
間もなく公開 2025 NDS (National Defense Strategy)と米本土防衛重視
「麻薬密輸船への米軍攻撃理論」→https://holylandtokyo.com/2025/10/06/12942/
「新しいNDSでは中南米重視」→https://holylandtokyo.com/2025/09/30/12893/

