Fordow と Natanazの核施設に巨大貫通弾14発を時間差でぶち込む
B-2基地から西方向におとり編隊を飛行させメディアを欺き
イラン領内では「おとり」として戦闘機集団を先行させる周到さ
Fordow 核施設を掘り返し破壊するため 25分間かけ12発
米国時間22日午前8時から、ヘグゼス国防長官とケイン統合参謀本部議長による記者会見がペンタゴンで実施され、両名から概要以下のような内容が明らかにされました。
同攻撃については、様々なメディアが様々なソースを引用してバラバラな報道をしてきましたので、公式発表として簡単にご紹介しておきます
ヘグゼス国防長官
●イラン核施設空爆は「圧倒的な成功」で「イランの核の野望を obliterated(抹消した)」
●米軍による攻撃は、イランの体制転換を狙ったものではく、イランの軍や国民を標的にしたものでもない。
●米軍攻撃への反撃を仮にイランが行えば、更に「はるかに強力」な攻撃に直面することになる
●米軍は今回の攻撃で、大型の特殊貫通弾(GBU-57バンカーバスター)を初めて実戦使用した
●攻撃の結果については、「初期の分析では全てが標的に命中し、期待通りの影響を与えた」
ケイン統合参謀本部議長
●イラン核施設への攻撃にB2戦略爆撃機7機を投入し、大型の特殊貫通弾計14発を使用した。他に空中給油機や戦闘機や偵察機など計125機が本作戦に参加し、GBU-57を含め計75発の各種貫通弾を投下した。
●一部のB-2爆撃機は「おとりとして」西に向け飛行したが、実際の攻撃部隊は東に向け 18時間の飛行中、通信を局限し作戦を遂行した
●B-2がイラン領内に侵入後は、B-2編隊の前方を、第4及び第5世代戦闘機の攻撃パッケージが「おとり」として高高度を高速で行動し、イランの要撃機や防空部隊を引き付け、B-2爆撃機の行動を隠すように活動した
●米東部時間21日午後6時40分(日本:22日午前7時40分、イラン:午前2時10分)頃、先頭のB-2爆撃機が 2発の特殊貫通弾(GBU-57)でイラン中部 Fordowの核施設を攻撃し、その後 25分間で残りのB-2が FordowとNatanaz 攻撃を行った(Fordowに12発と Natanazに2発)
●イランのIstahan 核施設の地上施設攻撃には、潜水艦から 20数発(more than two-dozen)の巡航ミサイル「トマホーク」を発射した
●米軍が攻撃した際、イラン軍からの攻撃は一切なかった
●B-2爆撃機7機編成での攻撃作戦はB-2作戦史上最大規模で、今回の作戦でのB-2連続飛行時間は、9/11後の作戦時に次ぐ2番目の長さの飛行時間であった。
米国防省
●作戦名は「Operation Midnight Hammer ※真夜中の鉄つい作戦」
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この作戦の前に、日本のメディアで特殊貫通弾(バンカーバスター)を紹介していた際、イランの施設は強固な自然の岩盤を利用したもので、特殊貫通弾でも成果を上げるのは容易ではない・・・成果確認には時間がかかると紹介していましたが、
特殊通弾(バンカーバスター)を 12発も時間差で投入し、少しづつ確実に施設を掘り返しと「とどめを刺すような」作戦で驚きましたし、B-2を7機も一度に投入する作戦規模も過去にはなかったと思います。いつ頃から計画してたんでしょうか?
イラン側は作戦終了後に、Fordow等の核施設から、事前に核物質を他所に移動していたと主張し始めていますが、イスラエルも米国も、長期にわたり核施設を衛星画像でフォローしていたでしょうから、それなりの成果を確信して攻撃に踏み切ったと思います
対イラン作戦関連
「モサド工作員の防空網破壊が口火」→https://holylandtokyo.com/2025/06/23/11962/

