4月初旬、嘉手納にF-35とF-15Eが交代派遣で到着

4月3~6日にアラスカEielsonとNC州Seymour Johnsonから
F-22とF-16とF-35と交代か?
嘉手納基地司令官は、あの伝説のパイロットゆかりの人物です!

4月8日米空軍嘉手納基地の第18航空団が、2022年10月に発表された同基地配備48機のF-15C/D型の「2年間をかけた段階的な」老朽化退役と、後継機である36機のF-15EX配備完了までの間の、航空戦力を補完する戦闘機ローテーション派遣の一環として、4月3~6日に、アラスカEielson基地所属のF-35とNC州Seymour Johnson基地所属のF-15Eが嘉手納に到着したと発表しました。展開機数については引き続き言及無しです。

記事末尾の「代替派遣戦闘機の経緯」でご紹介しているように、嘉手納基地には、2024年10月初旬にアラスカのF-22とSC州ショー空軍基地のF-16が到着し、11月と2025年1月にはHill基地とバーモント州空軍からF-35が到着したと発表されていますが、「4月3~6日」時点でどの機種が何機嘉手納に残っていたかは不明です

4月8日の基地発表声明文では、今回展開したアラスカEielson基地所属のF-35飛行隊長が、「同飛行隊は2023年3月にも嘉手納に展開した経験があり、enhancing our squadron’s proficiency in the asymmetric advantages we share in this AORすることを楽しみにしている」と、ちょっと意味深(意味不明⁉)な発言をしています

嘉手納基地発表を紹介する8日付米空軍協会web記事は・・・
●これまでローテーション派遣は通常約6か月間続いており、F-35AとF-15Eは今年後半(10月頃)に他部隊の戦闘機と入れ替わる可能性が高い。
●これまでの派遣機体の交代時には、新しい飛行隊が到着すると、以前に配属されていた戦闘機と乗組員は数週間以内に母基地に戻っていた

●嘉手納第18航空団には、F-15C/Dの後継機であるF-15EX戦闘機の最初の一群が、2026年3月~6月の間に到着予定。
●嘉手納での戦闘機ローテーションは、同基地で36機のF-15EXが完全な運用体制を確立するまで継続されるが、現時点ではそのスケジュールは不明である
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嘉手納基地で航空戦力を運用する第18航空団の司令官(大佐:嘉手納基地司令官を兼ねる)は、同基地所属の4機種(F-15C, KC-135R/T, HH-60G, and E-3G)と基地運営を担当する計9個部隊の約900名と、ローテーション派遣6機種(RC-135, F-15E, F-16, F-22, F-35, and MQ-9)を運用する6つの飛行隊から交代で派遣され基地に滞在する300名以上の兵士を指揮する難しい指揮官ポストです。

なお現在の同司令官は、イラクのクウェート侵略を跳ね返した湾岸戦争(イラクの侵略が1990年8月で、多国籍軍の反撃が1991年1~2月)で、ステルス機から攻撃ヘリまでを含む多国籍軍の空海軍航空戦力と、巡航ミサイルまでを含めた大規模航空作戦をWarden大佐と共に立案した当時中佐で、現在は米空軍協会ミッチェル研究所(Mitchell Institute)の所長(Dean)を務めるDavid A. Deptula退役空軍中将の「息子さん」である、

David “Ghost” Deptula大佐で、F-22を中心に飛行時間2000時間の実績と米空軍Top Gunスクール出身の経歴を持つ、米空軍戦闘機パイロットの「王道キャリア」を歩んでいる人物です。David “Ghost” Deptula大佐の公式経歴にそんなことは一切記載されていませんが、お写真が「お父様と瓜二つ」で、まんぐーすが勝手に「判定」させていただきました!

4月8日付嘉手納基地の発表声明
https://www.kadena.af.mil/News/Display/Article/4148570/fighting-falcons-and-rocketeers-rotate-to-kadena/

米空軍関係者の本音(推測)は、
「幹部の発言:嘉手納には期待なし」→https://halylandtokyo.com/2024/05/22/5868/
「日本とグアム島の滑走路に期待できず」→https://holylandtokyo.com/2025/01/06/10547/ 

嘉手納にF-15EX 配備へ
「F-15EX部隊完成は 2026年」→https://holylandtokyo.com/2024/09/18/6281/

F-15C 撤退発表後の最近の派遣状況
「バーモント州空軍F-35展開」→https://holylandtokyo.com/2025/01/31/10619/
「ユタ州からF-35展開」→https://holylandtokyo.com/2024/11/11/6514/
「別基地のF-22&F-16展開」→https://holylandtokyo.com/2024/10/29/6413/
「嘉手納にF-15EXを」→https://holylandtokyo.com/2024/07/05/6097/

F-15EX関連の記事
「初号機は正規軍でなく州空軍へ」→https://holylandtokyo.com/2024/06/13/6009/
「試験配備直後に大規模演習参加」→https://holylandtokyo.com/2021/05/25/1710/
「初号機を米空軍受領」→https://holylandtokyo.com/2021/03/22/166/

【ご参考:嘉手納F-15C/D 撤退と代替機派遣の経緯】
●2022年11月45日にかけ、アラスカ配備の8機のF-22が嘉手納に展開
●2022年 12月1日、第一弾として(恐らく)8機のF-15が米本土に帰還
●2023年1月17日、ドイツの米空軍基地から 16機のF-16が展開

●2023年3月28日、アラスカEielson基地第355戦闘飛行隊所属の F-35が展開(この時点で、各機種の機数は不明ながら F-22やF-16も嘉手納に所在)
●2023年4月8日 F-22アラスカ~帰還、同10日F-16ドイツへ帰還
●2023年4月8日、米本土からF-15Eが嘉手納に展開

●2023年 10月3日、加州とルイジアナ州の州空軍F-15Cが展開
●2023年 11月20日、ユタ州Hill基地からF-35展開

●2024年4月11日、ハワイの2個飛行隊から F-22展開 (5月1日に VA州ラングレー基地のF-22追加配備と発表)
●2024年4月日時非公開、派遣非公開でF-16 展開 (5月1日に州空軍SD州114航空とモンタナ州148航空団から派造と公表)

●2024年 10月第1週末に、アラスカ州エルメンドルフ基地のF-22
●同じ 2024年10月第1週末に、SC州ショー空軍基地のF-16がそれぞれ嘉手納着
●同11月1日頃、Hill基地からF-35が展開

●2025年1月、バーモント州空軍F-35展開

●2025年4月、アラスカEielson基地のF-35A展開
●2025年4月、NC州Seymour Johnson基地のF-15E展開

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