【温故知新】10年前、当時の米軍NO2が米空軍を痛烈批判

「誰一人として、私に爆撃機が有人である必要性を教えてくれない」、「核任務に有人型が必要だと言うなら、ICBMに有人型があるのか?」

cartwrite.jpg 2011年7月14日午前中、軍事記者団の質問に対応したカートライト統合参謀副議長(間もなく勇退)が、米空軍の組織的抵抗(パイロットの組織防衛)を痛烈に批判し、次期爆撃機の構想に有人オプションが存在する理由が理解できないと述べました。

この会見に関する米国防省HP記事は、カートライト副議長がアフガン、イラク、予算削減等々の広範な話題について記者団に対応した概要を伝えていますが、次期爆撃機に関するやりとりは掲載していません。
一方で各種軍事情報サイトは会見の爆撃機関連部分だけを取り上げ、「大騒ぎ」状態になっています。

同副議長は記者団に対し
●私は依然として納得していない。次期爆撃機の要求事項には納得していない。爆撃機は必要だと思う。しかしどのような特性が爆撃機に求められるかについては疑問を禁じ得ない。
●私は「爆撃機嫌い」として知られているようであるがそんなことは気にしていない。ただ私は米空軍に「なぜ次期爆撃機に有人タイプが必要か説明せよ」との課題を与えているが、誰一人としてその理由を教えてくれない
●核任務を行う爆撃機は有人であるべきだと言う者がいるなら聞いてみたい。ICBMやSLBMや巡航ミサイルに有人型があったか?

cartwrite2.jpg私はプレデターのような無人機であるべきだと思う。爆撃機に操縦席を設けること自体はそれほどコストの問題を引き起こさないが、生存性等の設計に影響を与える。そして結果として「奇異に高度の要求」を生み出して価格の高騰をもたらすことを懸念している。
●(B-2爆撃機開発の悪例のように)あまりに高度な要求を掲げて価格が高騰し、10数機しか購入できないような爆撃機はいらない。我々は100機必要なのだ。

●PGS(prompt global strike)は、爆撃機より十分速く、大気圏内を飛行しなければ核攻撃と誤認されることもない。また、ICBMよりも使用に関し「敷居」が低く、かつ爆撃機がカバーできない地域にも有効である。

「核抑止の代替?PGS」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-04-25
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統合参謀本部議長の最有力でありながら、その選に漏れたカートライト海兵大将。残りの任期で何を残そうとしているのでしょうか・・・怖いモノ無しの人ほど恐ろしいモノは・・・。

表面上は核爆弾誤送事件の引責ですが、実質は無人機大量導入に強く抵抗し、時の空軍長官と空軍参謀総長がゲーツ前国防長官に同時更迭された事件を思い出しました。
次期爆撃機でも「荒療治」が必要なのでしょうか・・・「米空軍はその成功の犠牲者である」(3月空軍士官学校にて ゲーツ前国防長官)

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