4月15日加州Palmdale基地で
日本発注3機は2023年までに納入完了
3月18日に約70名の臨時偵察航空隊が三沢で編成済
4月15日、日本が3機導入予定のRQ-4Bグローバルホークの初飛行が、Northrop-Grumman社により加州Palmdaleで無事行われました
このRQ-4導入は自衛隊からの要求に基づき決まったものではなく、日米のドロドロの中で「政治マター」として決まったと言われており、導入後の機体管理や飛行運用に関しては陸海空で押し付けあった結果、仕方なく航空自衛隊が引き受け、収集した情報の分析は情報本部となったいきさつがある装備です
形式上は、日本の要求に基づき米国務省がFMS提供を2015年に承認し、2018年に3機と地上管制装置(2セット)と関連装備や初期部品等を合わせて約540億円で契約が結ばれた流れになっています。
また最近では、RQ-4を日本で受け入れる約70名の臨時偵察航空隊が、今年3月18日に航空自衛隊三沢基地で編成されたところです。
日本導入が議論されていた2014年頃から、グアム所属の米空軍RQ-4が台風避難との理由で、夏から秋に4機程度が三沢に展開する運用が続いており、日本に任務を移管する準備が進んでいたような印象を受けます。なお日本展開中、RQ-4は台湾周辺や南シナ海の偵察飛行を行う様子が公開情報で確認されています
ちなみに、先日ご紹介した米空軍による「2030年想定台湾シナリオWar Game」では、ステルス性のないRQ-4を米空軍は使用できず、小型無人機の群れやXQ-58Aやステルス無人偵察機導入を想定していた模様で、有事にRQ-4活躍の場確保は難しそうな状況です
ノースロップ・グラマン社は初飛行を受けた声明で
●非武装のRQ-4グローバルホークは、航空自衛隊が日本の領域を守り、脅威を監視し、必要に応じ人道支援の実施を支援する等、オンデマンド型のISR(情報収集・警戒監視・偵察)機能をもたらします。
●この初飛行の成功は、日本という米国の同盟国への、高高度長時間滞空型航空機の納入プロセスにおける、非常に意義深いマイルストーンとなります
●日本のグローバルホークが完全に運用態勢に入ると、日本は、米国の他の同盟国である、豪州、NATO、韓国と同様に、高高度長時間滞空型UAVを運用する国の一員として、この重要な国の監視アセットを運用することになります。
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3機の維持経費が毎年100億円との報道もあり、明るいニュースというよりは、気が重くなる報道ですが、何とか活用してほしいものです。
紹介したくない東京新聞半田記者の記事
「グローバルホーク日本導入の悲劇」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2017-05-22
米空軍によるWarGameのご紹介
「米空軍による台湾シナリオWar Game」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-04-17
防衛省のRQ-4関連のQ&A
→https://www.mod.go.jp/rdb/tohoku/gyomusyokai/08_tihotyosei/oshirase/global-hawk/qa.html