12月22日発表の候補者6名
副長官や各次官（政策・調達・開発担当）、長官補佐官候補
前回のトランプ政権関係者が多数
国防長官・陸軍海軍長官候補は変化なし
空軍長官が依然として未定です
12月22日、トランプ次期大統領が国防省の副長官など高官ポスト候補者6名発表したので、 23日付米空軍協会 web 記事から、国防次官（政策・調達＆開発担当）や国防長官補佐官候補者を含めご紹介いたしますなお、11月12日にトランプ氏が指名した次期国防長官候補、元 Fox News 司会者で元陸軍州兵少佐のPete Hegseth 氏（44歳）は、過去の行動（性的不品行、アルコール乱用、浪費の疑惑が広く報道）から指名が危ぶまれましたが、トランプ氏が指名を維持しており、米議会の抵抗は続いているものの、ここ数週間で鎮静化しつつあると同記事は紹介しています。
国防副長官候補
●投資会社 Cerberus Capital Management 共同創業者の億万長者で選挙資金支援者の Stephen Feinberg 氏（64歳）。前トランプ政権時の2018年から2020年に情報問委員会の委員長
●国防長官候補者 Hegseth 氏と同じプリンストン大学卒
政策担当国防次官候補
●前トランプ政権時の 2017 年から 2019年まで政策担国防次官補（戦略・戦力開発担当） を務め、2018 国家防衛戦略を起草し、中国を「米国の世界戦略上の最大の脅威」と位置づけた Elbridge Colby 氏（45歳）。対中強硬派で知られる。
●Colby 氏は、国防長官及び副長官候補者と同じアイビーリーグ出身（ハーバード大学とイェール大学ロースクール卒）で、政治的には中道派と言われている。オバマ政権とつながりを持つ超党派のシンクタンク CNASで分析官を8年間務めた
調達兵站担当国防次官候補
●ウィスコンシン州共和党の事務局長の経験を買われ、前トランプ政権時に国防省と行政管理予算局の国家安全保障担当プログラム副局長を務め、国防省でも勤務経験がある Michael Duffey氏。ウィスコンシン大学マディソン校卒。
●過去数年間は、「防衛、エネルギー、環境、科学、技術、諜報、対外援助、国際金融の専門知識」で企業を支える市場情報会社 Equinox Global Solutions の共同設立者。
開発技術担当国防次官候補
●2013年から 2017 年まで、ワーバーUber の最高業務責任者（Chief Business Officer）として同社を率いた Emil Michael 氏（51歳）
●オバマ政権下でゲーツ国防長官の特別補佐官を務めた。ハーバード大卒で、スタンフォード大学でも法学の学位取得
国防長官首席補佐官（今は無いポスト）
●2019年から 2020年にかけてウィルソン空軍長官とドノバン空軍長官代行の特別補佐官を務めた経験のある退役海軍人Joe Kasper氏。米議会スタッフとしての経験も10年あり
健康衛生担当国防次官補候補
●国防省や CIA、ホワイトハウスの医療チームを率いた経験のある退役米海軍中佐の Keith Bass 氏
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なお、依然未定の空軍長官候補について同記事は、
●「メディアで最も頻薬に名前が挙がるのは、投資会社 McKenna &Associates の CEOで、パイロットの資格を持つ Andrew McKenna 氏だ。同氏はビンテージのP-51 Mustang と T-6 Texanを所有・操縦しており、空軍Heritage Flight 財団で飛行経験もある」と言及しています
国防長官と副長官が国防省の実務に携わったことが無い点をフォローするため、大番頭である政策や開発や調達担当次官に経験者を配置し、国防長官補佐官に空軍長官補佐官経験のある人物を付けるなど配慮が感じられます
ただ既にColby政策担当次官候補が、「日本には国防費ＧＤＰ３％を求める」と発言して物議をかもしていますが・・・
国防長官候補者
「Pete Hegseth氏をご紹介」→https://holylandtokyo.com/2024/11/14/6539/
残り任期少ない Kendall 空軍長官が語る
「F-35の今後は誰もわからない」→https://holylandtokyo.com/2024/12/24/10504/
