11日ゲーツ国防長官により米軍アフガニスタン司令官の事実上の解任が発表されましたが、タイミングを合わせるように米軍主要幹部からこの決定をサポートするかのような発言が相次ぎました。
バージニアのノーフォーク基地で12日から開催されているJoint Warfighting Conferenceにおいて、米陸軍訓練ドクトリンコマンド司令官は「ハイブリッド型の紛争への対応が主要な課題となっており、リーダーシップを取るものは旧来の考え方を変えなければならない。今後はより権限の委任を進め、現場の指揮官の裁量を重視しなければならない。」と述べ、Joint Force Command司令官とNATO軍の司令官を兼ねる海兵隊大将も同会議で「冷戦期の戦い方の思想を根本的に変える必要があり、各級指揮官はよくこの点を理解すべきである。新たな時代にあった戦略を軍だけでなく、政治、外交、経済協力等などの面から同時に考えなくてはいけない。」との主旨の発言を行いました。
これら発言のタイミングがタイミングだけに、軍内にも更迭されるアフガン司令官への懸念があったようです。11日の国防長官の記者会見の中でも、記者が「(更迭される)マッキャナン司令官は旧来の考え方から抜け出ず、ペトレイアス中央軍司令官がイラクで行った地域住民やイラク軍との連携を重視する方式のアフガンでの採用を拒んだ、との話を複数の関係者から聞いたがそれが原因か」と詰問しています。
これとは別に、Joint Force Command司令官は、同コマンドが策定中のCapstone Concept(将来環境を念頭に置いた戦い方)を検証する演習を行うことを表明しました。
気になったのは、演習の3つの設定で、一つは国際的にネットワーク化されたテロ対応、そして破綻国家対応、最後に問題の「a near-peer competitor」対応ケースです。
これって日本の隣国のことをいっているような・・・・
写真はJoint Force Command司令官です。
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