米国時間16日、ゲーツ国防長官がシカゴのEconomic Clubで「国防省はこれ以上F22はいらない」とあらためて宣言する予定だそうです。それに先立ち、米国防省のMorrell報道官が15日、国防省の姿勢を報道関係者に端的にわかりやすく説明しました。米国防省HPにこのような「つゆ払い」発言がトップ扱いで掲載されるあたりが、決意のほどを示しています。
●F22の問題は、まさに国防省が現在直面している課題の縮図のようなものである。我々は今、偏狭な一部の人たちの利益のためでなく、国家安全保障全体の利益を考えて決断しなければならない。我々は国防省のこれまでのビジネスのやり方を変えなければいけない。
●我々はF22の性能にいささかの疑問も持っていない。史上最高・世界最強の空対空戦闘機である。
●議論のポイントは、この狭い範囲の脅威に特殊な高い能力を持つ兵器を、我々が直面する脅威の中で何機必要か、である。現有の187機と今後入手予定の他の機種を総合して考えれば、これ以上は必要ないとの全会一致の結論に至る。
非常に強い調子の発言です。大統領と国防長官のご意向があってはじめて可能ないいぶりです。ゲーツ長官の16日の発言は、恐らく政治家的な柔らかな物言いになると思われますが、信念は固いようです。
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