3日、米空軍は4つ目のB52爆撃機飛行隊を新たに編成しました。部隊名は第69爆撃飛行隊(69th Bomb Squadron)で、65年前に編成された同名の爆撃飛行隊を復活させることになるそうです。
第69爆撃飛行隊は、太平洋戦争当時はB26で豪や太平洋の島から出撃(恐らく日本にも)し、ベトナム戦当時はB52でグアムやタイから出撃した歴史をもつ部隊で、恐らくベトナム戦後に廃止されたのでしょう。
新たな飛行隊はノースダコタ州のミノット空軍基地(Minot AFB)に編成され、同基地の第23爆撃飛行隊とあわせ同基地2つ目のB52部隊となり、米空軍として4つ目のB52部隊となります。
約1000人の要員・家族とB52の機体は、本年10月から来年4月にかけて、B52を2個飛行隊有するルイジアナ州バークスデール空軍基地(Barksdale AFB)から移動する予定です。(現有の機体を振り分けて4つ目の部隊を編成するため、B52自体の増加にはならない)
B52を所轄する第5爆撃航空団の幹部は「部隊運用の柔軟性強化と任務平準化のために本編成を行った。本編成により核戦力運用訓練がより洗練され、核戦力の再活性化に寄与することになろう」と述べました。
2007年の「B52による核爆弾搭載したまま大陸横断飛行事件」以後、B52部隊は建て直しの途上にあります。上記幹部の発言は公式な理由でしょうが、その裏には、同じ基地に2つ目のB52部隊を編成することにより、互いに競わせて士気の向上を図ろうとの意図が感じられます。
07年の事件に関しては「米空軍が核戦力専門の新コマンドを創設へ」http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2009-08-08をご参考に
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