まもなく来日するゲーツ国防長官の東アジアと日本に関連する最近の発言を紹介し、在日米軍再編や給油支援問題ばかりに目を向けてマスコミが報じない本当の日本の課題を考えます。
●中国に関して言えば、中国が最初の5世代機を保有する時点で、米国はF22とF35を併せて1000機以上の5世代機を保有するのである。
●中国が米国と、いわば対照的な戦い、つまり戦闘機対戦闘機や艦艇対艦艇の戦いをすることをそれほど懸念していない。しかし、中国の我々の機動を妨げ選択肢を狭める能力に懸念をもつ。サーバー、対衛星・対空・対艦兵器、弾道ミサイルへの中国の投資は、米軍のプロジェクション能力と同盟国の支援能力を脅かす。特に海外基地と空母機動部隊に対して。これらは足の短い戦闘機の有効性を殺ぎ、いかなる形であれ遠方攻撃能力の重要性を増す。(以上 9月16日 ゲーツ国防長官 空軍協会大会にて)
●中国のこのような投資に対応して、米国は見通し線外からの攻撃力やBMD配備に重点を置き、また短距離システムから次世代爆撃機のような長距離システムへのシフトを求められる。(フォーリン・アフェアーズ誌 2009年1月・2月号)
米国の国益を冷徹に追求すればこのような発言になります。在日米軍は潮を引くように去っていくのでしょうか・・・CIAでの勤務25年(CIA長官を含む)・・・国家安全保障に捧げたゲーツ長官は、「国益」のために最後の戦いを続けています。 明日はアジア全体について・・・
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