中央軍司令官がパキスタン情勢を

我々はアフガンでガン細胞が再び拡大するのを防いでいるが、同じガン細胞がパキスタンでも広く根付いている。(オバマ大統領 1日陸軍士官学校にて)
petraeus2.jpg4日、ペトレイアス中央軍司令官がラジオ番組に出演し、「まだ道は遠いけれど・・・」としながらも「国内テロ組織と対峙しているここ9ヶ月余りのパキスタンの活動を過小評価すべきでない」と語りました。
同司令官は、アフガニスタンでの米国と多国籍軍の努力を支援するパキスタンの姿勢を評価し、結果的に「アルカイダ、タリバン、その他の過激派を大きな圧力をかけている」と描写しました。特にパキスタン北西部のSwat Valley area地域での活動が「すこぶる印象的」と述べ、更に同国南東部のWaziristan region地区でパキスタン所在のタリバン一味を追いつめていることや、同地区北部で過激活動家に照準を向けていることを明らかにしました。
パキスタンは、数千人をかけてアフガニスタン国境付近のパキスタン領内で活動を行っており、アフガニスタンに侵入して混乱を助長するこれら分子の取り締まりには大きな期待が掛かっています。
同司令官はアフガンに関し、「タリバン指導者のオマルをほぼ大部分の時間捕捉追跡できてる」とISR能力の一端を披露しました。
gatesclint.jpg新アフガン戦略発表後の議会証言で、ゲーツ長官はパキスタンに関し、「90年代初期に米国はこの地域から撤退し、軍同士の関係は途切れた。多くのパキスタンの人々は米国が信頼できる長期的なパートナーかどうか疑っている。我々はこれを変えなければならない。」と述べ、アフガニスタン戦略の鍵を握るパキスタンの重要性を強調しているところです。
ペトレイアス司令官もお久しぶりですが、お加減いかがでしょうか?
gatesasc.jpg「ベトナムの繰り返しでは?」との問いに、そんな理論の話ではない、「ソ連がアフガンを放棄したわずか5年後の93年に、WTCが最初の爆弾テロを受けたのだ。同じ過ちを受け入れることは出来ない。」と危機感を訴えたゲーツ長官の上院での様子は後ほど紹介予定です。

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