次世代の米海軍艦艇LCS

米海軍は2タイプを同時採用へ
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「LCS沿岸戦闘艦の選定」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-08-24
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INdependence.jpg写真は29日フロリダのキーウエストに停泊する米海軍の新型沿岸戦闘艦(LCS:littoral combat ship)のインディペンデンス(USS Independence)です。ノーフォークでの試験に向け移動中の様子です。海軍が大量建造を計画している小型の水上戦闘艦で、現時点ではもう一つの候補であるフリーダム級 (USS Freedom) と競り合っている状況だそうです。
従来のフリゲートにおおむね相当しますが、両方のタイプとも5つの特徴、つまり・・・
●ネットワーク能力の重視
●センサー能力の重視
●モジュール化による多任務対応
●小型かつ先進的な艦型
●高速かつ低探知性を備えた船体 との特徴を持っています。
independence3.jpg写真のインディペンデンスはいかにも近代的な姿です。船体は三胴船(トリマラン)設計で、40ノット (74 km/h, 46 mph) 以上を発揮でき、甲板面積など性能面ではフリーダム級(従来の単銅型)優位ですが、複雑な船体ゆえに調達コストが高くなるのが難点といわれています。
複合型高速艇を迅速に発進・回収可能なシステムが設置され、対機雷戦用無人艇の活用も可能といわれています。
また、沿岸の敵地上目標に対する対地精密射撃のためのシステムの搭載が検討されているほか、広い甲板面積を活用しH-60級のヘリであれば2機を余裕を持って運用でき、CH-53の離着艦も可能。またMQ-8 ファイアスカウト(無人航空機)の搭載も検討されている様です。
independence4.jpgインディペンデンスとの艦名は現役空母にも使用されておりややこしいのですが、同名を持つ艦はこれまでに6隻もあるそうです。フリーダム級と共に04~05年に開発が開始されたもので、下手をするとゲーツ長官の改革で削られる恐れがありそうですが、海賊対処やWMD拡散阻止の観点からLCSは重点部門の一つでもあることから、経費を抑制しつつ何らかの形で生き残ることになるのでしょう。
米国防省HPの写真解説には「anti-access脅威を打ち破るために特別にデザインされ、沿岸水域の艦船、ディーゼル潜水艦、機雷などの脅威に対処する」と説明されています。上の写真の船はサン・ディエゴが母港になるようですが、東シナ海にも出張ってほしいものです。
(付録)
「どんな兵器を:Anti-Access環境対応」
  → http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-03-04
「Anti-Access環境への対応コンセプト」
  → http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-03-03
「QDRから日本は何を読みとるべきか」
  → http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-02-07

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