米イスラエル国防相がイランを

gatesBARAK3.jpg27日、米国を訪問中のイスラエルのバラク国防相とゲーツ国防長官の会談が行われ、その後に記者会見が行われました。イスラエル国防相は昨年の11月にも訪米するなど、同盟国の中で最もゲーツ長官との面談回数が多い国防大臣です。
もっともこれは互いが国防相となる以前からの事で・・・・、ゲーツ長官が「エフード(バラクのファーストネーム)とは20年以上にわたり、いろいろな立場で顔を合わせている」と会見の冒頭で紹介しているように、ゲーツ長官のCIAやNSC時代から「率直で直進的な」、つまり歯に衣を着せない意見交換を続けてきた間柄です。(写真:率直すぎる意見に顔をしかめるゲーツ・マレンご両人 背中はバラク氏)
ちなみにバラク国防相は、イスラエル軍情報部長や参謀総長を歴任後、99年から01年には首相を努め、現在も副首相兼任です。軍特殊部隊の出身で公に語られる輝かしい戦歴の他、多くの「やばい」作戦に関与し、自らも手を下しているようです。米海軍特殊部隊出身の知日派アーミテージ氏と、どのようにナイフで相手を仕留めるかを楽しそうに話していた、との逸話が伝えられています。
前置きはそこまででバラク氏はイランに関し・・・
gatesbarak2.jpg●明らかに現在は、制裁と外交のステージである。我々は制裁が効果的であることを期待し、時間を区切って、制裁枠組みからどんな結果が生まれるか見極めなければならない。
●(米の対イラン政策への感想を問われて)米国は正しいことを行っている。米国は世界のリーダーであり、国際社会の多くの国を動員できる唯一のパワーを持っている。国連なんかよりも
●しかしもちろん、制裁がどれほど効果を持つかは時間がたてば明らかになるであろう
ゲーツ長官は米国の対イラン政策について・・・
私は大変満足している。ペンタゴン内の取り組みと省庁間をまたぐ取り組みについても満足している。我々は多くの時間をイラン問題に費やしており、今後もそうしていく
gatesBARAK.jpg記者から冒頭に、「これまで両国防相の会談は多くあったが、このような会見は一度もなかった。どうして今回は会見を?」との質問が出されています。ご両人の回答は・・・
バラク氏 →皆さんの欲求不満が感じられたからですよ(くすくす笑い)
ゲーツ長官 →良いアイデアをなすにためらうなかれ(笑)
との対応でいなしていますが、最近報道された「ゲーツ長官は米国の対イラン政策に不満。NSCに検討促す」との記事に対応しての記者会見のような気がします。
勿論バラク氏がくぎを刺したように「時間は限定されている」とのメッセージをイラン(シリアへも)へ送るためでしょうが。

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