計画の全体像非公開なため外部専門家が妥当性検証できず
議会調査室は公表額の3倍必要と警告
専門家は1.5~15倍の経費予想と実現可能性を否定
同構想実現に不可欠な新ニーズ「宇宙空間における探知、追尾、データ伝送能力の向上」のため、同構想発表時に想定していた総経費約27兆円($175 billion)に約1.5兆円($10 billion)を追加し、総計が約28兆円($185 billion)に達するも見通しになったと明らかにしました。
具体的な宇宙での「探知、追尾、データ伝送能力向上」の中身として同大将は、極超音速弾道追跡宇宙センサー(HBTSS:Hypersonic and Ballistic Tracking Space Sensor)、宇宙軍のデータ伝送構成強化(data transport layer)、および宇宙空間における空中移動目標指示機能(space-based air moving target indicator capabilities)の3機能の導入加速を行うと説明しています
また上記事業関連で、ロッキード社、RTX、ノースロップ・グラマン社が、新たに主要請負業者に加わったとも明らかにしました。
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従来の米本土ミサイル防衛計画を拡大発展させ、ハワイ、アラスカ、グアムを含む米国全土を対象に、弾道ミサイルだけでなく、極超音速ミサイルや巡航ミサイルやドローンやFOBS(部分軌道爆撃システム)等々の全てから防衛することを狙い、実現可能性に懸念を持つ専門家が多い「宇宙配備型迎撃ミサイル」も含む、壮大かつ秘密のベールに包まれた「Golden Dome」構想の総経費見積もりに関しては、
政府見積り約28兆円($185 billion)をはるかに上回る推計が専門家等から提示されています。
●AEIのTodd Harrison氏は、約37兆円から350兆円($250 billion to $2.4 trillion)と推計
●議会予算局(Congressional Budget Office)は、約81兆円と推計
上記の民間見積もりに対し同大将は、「大部分が機密扱いになっている本構想に対する、不正確な仮定の基づく推計だ」、「我々が計画していない、大規模で複雑で完全融合された能力を前提にした計算になっている」、「既存の通信等のインフラを最大活用でコストダウン可能」、「ただ、更なる真のコスト削減には、エネルギー兵器、AI、高度なデータ処理等の次世代技術の成熟が必要」と説明したとのことです
そして、非公開な構想の細部や建設費用の詳細な内訳を含め、米議会の関係する委員会すべてに何度も説明を行い、今も議員からの質問対応や説明に誠実に当たりつつ、予算執行に関しOMB(行政
管理予算局)およびNSC(国家安全保障会議)と緊密な連携していると説明した模様です。
報道によれば、3月19日の日米首脳会談で、「日本がGolden Dome構想に参加意向を伝えた。迎撃ミサイルの共同開発や衛星網の構築で連携し、中露が開発を進める極超音速滑空兵器(HGV)等への対処力向上の狙いがある」らしいですが、くれぐれも慎重な対応をお願いしたいものです。
Golden Dome計画関連の記事
「2大企業急転換は月面装備狙い?」→https://holylandtokyo.com/2026/03/02/14023/
「宇宙配備迎撃ミサイルは無駄」→https://holylandtokyo.com/2026/02/09/13890/
「責任者が少し語る」→https://holylandtokyo.com/2025/12/11/13414/
「ブースト段階の宇宙兵器契約」→https://holylandtokyo.com/2025/12/02/13307/
関連大統領令と責任者宇宙軍大将
「総責任者の大将」→https://holylandtokyo.com/2025/08/05/12306/
「大統領令」→https://holylandtokyo.com/2025/02/14/10810/


3月17日、トランプ政権が2025年5月に打ち出した米国ミサイル防衛構想「Golden Dome initiative」に関し、国防副長官直属の同計画責任者(direct reporting program manager)で、「予算・調達・雇用・技術や施設整備に関する権限」を副長官から付与されている Michael A. Guetlein宇宙軍大将が国防問題イベント「McAleese Defense Programs Conference」で講演し、