2025年の全ドローン攻撃82万回を全てビデオ分析評価
評価結果をポイント化し総合点で大統領が部隊年度表彰
更に累積ポイントで部隊が独自に装備購入可能に
優良なドローン製造企業も表彰
2025年にウクライナ軍がロシアとの戦いで破壊した敵目標の8割以上がドローン攻撃による等、ウクライナ軍による戦場でのドローン活用は世界に大きな衝撃と影響を与え、対峙する両国は年間数百万基のドローン製造体制を確立していますが、ウクライナ国防省はドローンが攻撃時に残したビデオ映像を分析し、成功した攻撃の難易度等に応じて部隊にポイントを付与する「bonus-based electronic points system」を開発した模様です
なお各部隊は、国防省が開設している「Brave1 marketplace」との装備品販売サイトで、ドローンや電子戦装備等々の部隊装備品を、付与されたポイントを使用して自由に購入可能となっており、「Gamifying Warfare:戦争のゲーム化」とも呼ばれて、戦果分析と共に部隊のモチベーションアップにも大いに貢献しているとのことです。また、攻撃に使用されたドローン本体も同システムで評価され、高ポイント製造企業が同日表彰された模様です
ウクライナ国防相はポイントシステムに関し、「初めて、我々は戦場(映像)データを分析し、意思決定に活用反映するシステム導入の成果を享受しており、今後も同システムの改良を継続し、敵ドローン防空地上部隊や迎撃航空部隊の評価にも利用を拡大していく」と語っています
一方で本件を報じる1月29日付Defense-News記事は
ドローンはあくまで既存兵士や装備の補完装備だとの研究機関見解を強調
●CSIS(退役豪陸軍少将:25年11月レポート)→ドローンは陣地や面を占領する兵士の代替にはならない。ウクライナにおいてドローンは砲兵、戦車、歩兵を補完するものだ
●RUSI(25年2月レポート)→(複数のウクライナ軍幹部からの聞き取りを踏まえ、)ドローンだけでは不十分で、砲兵との組み合わせ使用が最も効果的だ
一方で同記事は結びにゼレンスキー大統領の以下の言葉を引用
●「今でも砲兵は重要だが、その意義重要性は変化している。戦いが変化進化を遂げ、戦争自体が進化を遂げており、全てがもう一つの重要要素に大きく影響を受ける様になってきている。それは、誰が、最も速くそして強力に、新技術を現場に導入して適応させ、そして戦場での発生事象を真に正しく評価検証できるかということだ」
なお記事報道の「2025年ドローン攻撃82万回の対象内訳」によれば
24万回→兵員攻撃
6.2万回→軽車両攻撃
3.2万回→敵ドローン迎撃
2.9万回→大型車両攻撃
・・・とのことです
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Defense-Newsの短い記事からのご紹介で、「電子ポイントシステム」や「bonus-based electronic points system」との用語でご紹介した「システム」が、どのような機能をどこまで具備しているのか良く分かりませんし、日本人には落ち着きの悪い「Gamifying Warfare:戦争のゲーム化」との表現が気になる方もいらっしゃると思いますが、
ドローンが各種飛行データや攻撃状況を映像として残すことで、戦果確認や作戦運用評価に利活用容易な特徴を備えていることをご認識頂ければ・・・と思います。
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「米企業はウで試験し備えよ」→https://holylandtokyo.com/2025/09/09/12705/
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「音響ドローン探知」→https://holylandtokyo.com/2024/10/24/6355/


1月26日、ウクライナ国防省が2025年のドローン攻撃でビデオ確認可能な約82万回全てを分析&評価し、基準に基づくポイント換算でウクライナ陸軍のドローン使用攻撃部隊の優秀部隊を讃える表彰式を行い、自ら表彰授与を行ったセレンスキー大統領が、「全ての映像分析に基づく客観的評価と結果集計システムにより、国防能力向上に貢献した」と「電子ポイントシステム」を高く評価しました