今後2年間で3万人体制から6500名削減
ドローン大量導入と並行して
有人ヘリ稼働率は継続低下で新人育成部隊で士気低下
これは戦闘機部隊の将来を暗示する姿か・・・
米陸軍ヘリ部隊で2023年頃から重大事故が急増しているヘリ部隊の現状を取り上げ、陸軍ヘリ操縦者の育成部隊で訓練機の稼働率が低下して飛行訓練が順調に進まず、初級基礎操縦課程卒業が遅延して訓練生の士気が低下していることや、「ヘリ操縦者養成の効率化」の名の下に初級基礎操縦課程の「民間委託」準備が進められていること、更に今後2年間で2割強の人員削減を契機に「更な
る有人ヘリ部隊縮小」が進むと予期する兵士の様子などを取り上げています
米陸軍ヘリ部隊で顕著な2023年頃からの重大事故急増は、重大事故比率が2022年比較で23年が3倍、24年は4倍との「危機的」状態にあり、2025年1月にはワシントンDCでUH-60 Black Hawkと民航機が衝突墜落して67名死亡の大惨事となって広く知られるところとなりましたが、
陸軍で伝統的に力を持つ歩兵や砲兵や戦車部隊出身者の陰で、「最新技術の迅速導入」と「効率化追求」との「非主流部隊が反論できない正論」で、「情け容赦ない」「ドローン大量導入」を迫られている米陸軍ヘリ部隊の状況を、DefenseOne記事から「つまみ食い抜き書き紹介」させていただきます
11月9日付DefenseOne記事によれば
●訓練用ヘリ稼働率低下で飛行訓練遅延が続いているヘリ操縦者育成部隊にも、1時間ほどの完熟訓練で、誰でもタブレットで簡単に操縦可能なUH-60 Black Hawk無人機をヘリ製造企業が開発したとのニュースが容赦なく届いている。飛行訓練生がつぶやく「我々は何をやってるんだ・・」との言葉に、教官は返す言葉を持たない
●また訓練生や陸軍ヘリ部隊兵士の脳裏には、米陸軍長官と米陸軍参謀総長が5月に発表した、戦闘航空旅団から1個航空騎兵中隊を削減することで、今後2年間で3万人の陸軍航空部隊兵士のうち6500人を削減する計画や、11月上旬に明らかにされた、「陸軍基地内にドローン大量製造拠点を設置し、今後数年で100万機以上ドローンを陸軍に導入するSkyFoundry計画」の存在もよぎっている
●また米陸軍は、ヘリ操縦者養成の基礎課程を企業に委託して費用削減を目指す「Flight School Next」計画のため、複数の企業グループからの提案を精査中で、米陸軍首脳と関連軍需産業は、「この新しいモデルは訓練への簡素化されたアプローチを提供し、より優れた飛行士の技能を育成し、ヘリコプター、教官、整備を陸軍の手から外すことで費用を削減する」とアピールしている
●新人ヘリ操縦者育成機関の指揮官(少将)は、最近の急増する事故原因調査から、「システム運用には優れているが、経験不足もあり、飛行の基礎が身についていない操縦者が存在する」と語っている。また同少将は、陸軍ヘリ部隊の中で「削減対象人員を選定する」作業が始まっており、兵士の間にも複雑な雰囲気が漂っている様子を語っている
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繰り返しになりますが、世界の陸軍部隊にあっては、歩兵や砲兵や戦車部隊出身者が伝統的に力を持っており、発言力が弱い「陸軍ヘリ部隊」は、「最新技術の迅速導入」と「効率化追求」との「非主流部隊が反論できない正論」で、「情け容赦ない」改革を迫られており、各部隊では事故も伴う悲哀に満ちた現実が現在進行形なのでしょう・・・
「まんぐーす」は思います。今はまだ「お山の大将」である戦闘機族や部隊にも、例えば、改革派であった非戦闘機族の空軍トップを追い出し、戦闘機族のボスに無理やり差し替えた米空軍戦闘機族や戦闘機部隊にも、米陸軍ヘリ部隊が今直面している「悲哀に満ちたストーリー」が、遠くない将来、突然&大規模に襲い掛かるであろうことを・・・
2023年度から米陸軍ヘリ部隊は異常状態
「2024年度の事故率は過去最悪」→https://holylandtokyo.com/2025/02/07/10760/
「ヘリ重大事故率が3倍」→https://holylandtokyo.com/2024/10/09/6286/


11月9日付DefenseOne記事は、5月に米陸軍が有人ヘリ部隊を今後2年間で2割強削減(3万人体制から6500名削減)することを発表し、一方で先日ご紹介したように、今後数年で100万機以上ドローンを製造する拠点を基地内に設置し、米陸軍がドローンを大量導入する「SkyFoundry計画」を並行して打ち出す中、