NATO軍機が同盟国領空で脅威に立ち向かった初ケース
蘭F-35、ポーラF-16、独PAC-3、伊AWACS、NATO共有給油機参戦
米軍機の参戦無し
ロシア側の意図や狙いは不明ながら、露軍ドローンのポーランド侵攻に対しては、NATOのみならずEUも直ちに厳しい非難声明を出し、ロシアと緊密な関係を維持し、プーチンの盟友と言われているハンガリー首相までもが「激おこ」で、ハンガリーは「ポーランドと完全に連帯する」、「ポーランドの領土保全の侵害は容認できない」と宣言するに至っています。
全体像が良く分かりませんが、日本時間12日朝時点の情報を羅列ご紹介
●ポーランド首相は「7時間にわたるポーランド領空侵犯を19回確認したと述べた。撃墜数は不明」と同国議会で証言
●NATO軍幹部によれば、侵入した露軍ドローン3機をNATO軍が撃墜し、残り8機はポーランド領内に墜落したとのこと。また露軍ドローンによる死傷者は発生していない模様
●ウクライナ大統領は、「少なくとも数十機の露軍ドローンがウクライナとベラルーシの国境に沿い飛行し、ウクライナ西部を横断し、ウクライナ領内とポーランド領内の標的に接近していた」とSNSに投稿。
●更にゼレンスキー氏は同日夜のウクライナへの攻撃に関し、「ロシアが一夜に415機のドローンと40発のミサイルでウクライナを攻撃し、我が国西部の大部分は空襲警戒区域に置かれた」、「我が国の防空部隊は、露軍製ドローン380機以上を撃墜し、うち少なくとも250機はイラン製のシャヘドだった」と配信
●NATO軍司令部報道官は、「ポーランド展開中の蘭F-35とポーランド軍F-16が緊急発進し、独PAC-3も直ちに迎撃態勢に入った。伊AWACSとNATO軍共有空中給油機がこの作戦を支援した」、「NATO軍作戦機がNATO軍領空で脅威と交戦した初事例」と説明。蘭国防相は蘭F-35が露軍ドローンを撃墜したと発表し、「蘭はポーランドと共にある」と発言
●ポーランド首相は、今回の侵略を「大規模な挑発行為」と呼び、「状況は深刻であり、様々なシナリオに備える必要がある」と語り、「NATO憲章第4条に基づきNATO同盟国による会合開催」を要請
●ドイツ国防相は、「これはドローン飛行ルートの入力ミスなどではない。これらのドローンは明らかに意図的にこのコースに誘導されている」と警戒心をあらわにしている
●欧州米軍司令官かねてNATO軍最高司令官のGrynkewich米空軍大将は、「NATO軍は、ポーランド領空に侵入したドローンに対し、迅速かつ断固たる対応を取り、NATO連合国領土防衛における我々の能力と決意を示した。引き続き関係国と緊密に連絡を取り合っている」と声明で述べている。
●EUのvon der Layen委員長はこれを「ポーランドとヨーロッパの領空に対する無謀かつ前例のない侵害」と強く非難
●カナダ首相は「無謀かつエスカレートさせるもの」、「ウクライナとの紛争を拡大し長期化させようとするロシアの試みに対して警戒を続ける」
●トランプ大統領は「ロシアがドローンでポーランドの領空を侵犯するとはどういうことだ? いよいよだ!:What’s with Russia violating Poland’s airspace with drones? Here we go!」
●なお、ロシアとベラルーシは、12日金曜日から大規模な演習を開始した模様
//////////////////////////////////////////////////
ロシア側の説明が待たれるところですが、プーチン配下のハンガリーViktor Orban首相までもが「ポーランドと完全に連帯する」と直ちに反応していることから、ただならぬ雰囲気となっています
とりあえずの情報まで・・・

