米空軍のACE構想を欧州NATO 空軍でも
Red-Flag 演習の発想を欧州で。昨年からRamstein Fag
蘭空軍基地をハブに 12か国から 90機以上が参加
本演習のコンセプトは、大規模で現実的な空間と環境と敵部隊を準備して空軍兵士の空中戦闘スキルを磨く米空軍のRed-Hag 演習思想に、本格紛争を前提とした米空軍の作戦コンセプト「ACE構想」の「分散運用」を加えたもので、2024年の1回目はギリシャを中心として実施されたとのことです。
ホスト的な役割のオランダ空軍司令官は演習「Ramstein Flag 2025」について、「参加者が異なる航空機を運用しつつも、相互運用性を確保して、一つの部隊として戦えるように」、「異なる基地から作戦しつつも、ひとたび空中に浮かべば、我々は一つの戦闘チームとなる」と目指す方向性を語っています
同日付米空軍協会web記事は2025年演習について
●NATOの戦闘機と支援機が、特殊部隊や海軍部隊と連携して活動する大規模な演習
●潜在敵国であるロシアの長距離ミサイルと電子戦能力を前提としたNATO の取り組みに沿って、演習の焦点の一つは「分散作戦」となる
●(NATO空軍副司令官:英大将)今年の重視優先事項は、A2AD任務、統合防空ミサイル防衛、機敏な戦闘運用の訓練などで、同時にこれらの作戦訓練が、国家間や各作戦基地問の迅速かつ切れ目ない情報共有を基礎として実行されること。
●(同英大将)欧州の安全を守るために、国家間で続合し相互運用できる能力は不可欠であり、この演習は参加者全員の必要な基本スキルを養成するもの
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トランプ大統領と政権幹部からは、米国以外のNATO 諸国に懐疑的な見方が示され、NATOにおける将来的な米国の役割縮小に言及する発言も見られますが、「Ramstein Flag 2025」には、細部不明ながら米空軍から「high-end suite of air capability」が参加すると前述の英空軍大将は述べています。また、「欧州の米空軍は、NATO 同盟国との10回以上の演習を含むB-52爆撃機部隊の展開を終えたばかりだ」と記事は紹介しています。
まぁ・・・ウクライナの教訓を踏まえれば、今の時代に「空中戦闘スキルを磨く」演習が必要なのか? 重要なのか?・・・をまず考えるべきだと思います。昨年、欧州主要国9か国の戦闘機が集結し、「機関砲のみ」を兵器とする空中戦訓練習「Ramstein 1v1」を大々的に行った意味不明な人たちですので、「斜に構えて」見ていた方が良いかもしれません。
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