C-17から投下した標的ミサイルをSM-3で迎撃
搬入途上のAN/TPY-6レーダーで目標補足&追尾
Combined Command Center設置後に続々装備導入
8月20日付Defense-Newsが米ミサイル防衛庁(MDA)長官Heath Collins空軍中将へのインタビュー記事を掲載し、2026年運用開始を目指すグアム島の防空&ミサイル防衛システムに関し、2024年後半に最初の能力確認試験として、新設の遠方監視識別レーダーAN/TPY-6の情報を使用し、イージス艦発射のSM-3ミサイルで、C-17輸送機から投下する模擬目標を迎撃する試験を予定しているとの準備状況を説明しています
また同長官は、グアム島のミサイル防衛システムが、陸軍の迅速能力構築室(Rapid Capabilities and Critical Technologies Office)の室長(中将)を取りまとめ役(2023年任命)に、JTIFC(統合戦術統合火器管制:Joint Tactical Integrated Fire Control)の基準標準に基づき、陸軍のペトリPAC-3などを統括する「Integrated Battle Command System」、海軍の「Aegis weapon system」とイージスの地上配備版「Aegis ground(Ashore) system」、
そして空軍の「指揮統制システム」とMDAの「C2BMC:Command Control Battle Management and Communications system」を、島内に建設中のCombined Command Center(統合司令センター)から運用統制する全体像確立に向け、同センターの建設など様々なプロジェクトが同時並行的に進んでいると、改めて説明しています
MDA長官・Collins空軍中将はインタビューで
●グアム島の防空&ミサイル防衛のため、陸海空軍の様々なシステムを円滑に結び付けて機能させるカギとなるのが「JTIFC規格」であり、MDAは10年以上にわたって、各軍種のMDや指揮統制システムを、この基準に沿う形で導入すべく各軍種と調整を続けてきた
●そして、MDAの指揮統制戦闘管理通信システムである「C2BMC」で運用される建設中のCombined Command Center(統合司令センター)は、「JTIFC規格」に沿った形で今後導入される全てを接続して機能させるための中核となる
●具体的には、AN/TPY-6レーダーやイージス艦レーダー等々の様々なセンサーと、陸軍のペトリオット指揮システムIBCSやPAC-3発射機や、陸軍が昨年配備を始めた中距離ミサイル(Mid-Range Capability missile)など様々な迎撃兵器を地上部隊が導入する
●陸軍では開発段階にあるが、PCA-3レーダーの代替である「Lower Tier Air and Missile Defense Sensor」や、現在はプロトタイプ段階の「Indirect Fire Protection Capability launchers」などの導入連接も念頭にある。Combined Command Center(統合司令センター)が完成すれば、地上配備発射機VLSも導入される予定だ
●202年度予算から建設資金が投入されるので、1年後には描いた姿が相当程度出来上がるだろう
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いつものことではありますが、今回の記事紹介は基礎知識が不足していることもあり、中身が相当怪しい部分があります。
この夏の猛暑からくる「夏バテ」の影響もあり、いつも以上に注意してご覧ください。
グアム島の台風被害が気になります
「23年5月の台風被害は甚大だった」→https://holylandtokyo.com/2024/05/30/5903/
グアムのミサイル防衛関連
「本格試験を2024年開始」→https://holylandtokyo.com/2023/08/22/4937/
「グアムMDを再び語る」→https://holylandtokyo.com/2022/06/07/3295/
「整備の状況と困難」→https://holylandtokyo.com/2022/04/05/3082/
「分散&機動展開可能型へ」→https://holylandtokyo.com/2021/08/23/2146/