中東海域で60か国がAI活用海洋演習実施中

AIや機械学習や無人システムで海洋SA向上や救難救助に
中東、欧州、アフリカ、南米、アジア、日本、国際警察等から60海軍組織が

M-east EX2.jpg2月2日付Defense-Newsが、1月31日から2月17日まで中東海域で開催される「International Maritime Exercise 2022」&「Cutlass Express 2022」合同演習を紹介し、AIや機械学習技術に無人システムを活用した海洋状況掌握や捜索救難が主要訓練項目になると取り上げています

演習を主導するのは、第5艦隊隷下に最近設置された新設されAIや無人システムを海洋作戦に導入する任務を負った「Task Force 59」で、2020年12月にプランニングを開始した当初は、「無人システム」の取り込みを想定していなかったそうですが、昨年半ばから構想に取り入れたことで参加国の関心がより一層高まったと語っています

M-east EX3.jpg演習海域はペルシャ湾、アラビア海、紅海、オマーン湾、北インド洋で、第5と第6艦隊担当海域両方にまたがっており、これら海域を東西南北の4つのエリア「task group」に区分し、5つ目の「Task Force X」が一手にAIや機械学習や無人システム統制運用する編成で演習は進められるようです

参加60か国から、9000名と有人艦艇50隻、更には60機の無人システムが参加すると発表され、外交関係のないイスラエルとサウジが同時に参加することでも注目を集めているようです

演習の細部については、作戦運用上の非公開事項とされていますが、演習計画担当のTom McAndrew米海軍少佐は、演習の主要テーマを2つ掲げ、概要以下のように説明しています

●AIと機械学習を活用した海洋状況把握
例えば、1枚の写真からでは把握できる状況は限られているが、他のセンサーや艦艇や航空機やSNSからの情報、更に無人システムからの情報を加味すれば、そして情報をAIや機械学習を活用して取捨選別&整理&融合できれば、エリア担当指揮官の作戦運用に資するよりクリアーな情報として提供可能となる

●捜索救難
Saildrone.jpg無人システムをまとまった数で継続的に配置できれば、有人アセットのみでの捜索救難活動より迅速&正確に遂行可能と考えられ、特定の無人システムは有人アセット到着までの間の人命支援も可能となるだろう

●今回の演習には、全ての参加国が無人システムを持ち込むわけではないが、演習データは公開データとして参加国全てが共有可能とするので、全参加者が無人システムとAIと機械学習を組み合わせた効果を体感できるだろう。ちなみに10か国が無人の空・水上・水中アセットを参加させる予定
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参画国のリストは以下ですが、中東、欧州、アフリカ、南米、アジア(日本・韓国含む)、オセアニアの各国海軍のほか、インターポール(国際刑事機構)、国連機関、NATO下部組織、米援助機関など60団体の海軍組織が名を連ねています。
https://www.dvidshub.net/graphic/18822/imx-ce-22-participant-list

中東を舞台にする理由が良くわかりませんが、この手の能力を必要とする途上国が参加しやすいとか、天候が安定しているとか、無人システムを運用する太陽光が得られやすいからとか、そんな理由でしょうか? 「Task Force 59」が第5艦隊隷下で編成された理由が気になるところです

2021年12月に「Task Force 59」が開始した試験
「米海軍がセール(帆)で進む無人水上艇を吟味中」→https://holyland.blog.ss-blog.jp/2021-12-14

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