ニミッツ級空母の2/3のサイズ
2015年にも同様のモックアップ空母の攻撃訓練
9日、AP通信がMaxar Technologies社が撮影提供した衛星写真を取り上げ、ホルムズ海峡に面するBandar Abbasとの都市のイラン革命防衛隊の港湾施設近傍の海上で、米空母ニミッツ級をやや小型にしたモックアップが確認できるとして、2015年に同様の模擬米空母を使用して行われた革命防衛隊の演習が計画されているのだろうと報じています
このモックアップの存在をイラン政府や革命防衛隊関係者は認めていませんが、確認されたモックアップは衛星写真からすると全長200m・幅50mで、本物のニミッツ級空母の全長300m・幅75mに比較すると約2/3の大きさだということです。
9日付NavyTimes記事によれば
●2015年に同様のモックアップが確認された際は、革命防衛隊の演習「Great Prophet 9」で使用され、小型のスピードボートの群れでモックアップを取り囲んで機関砲やロケット弾で攻撃し、最終的には地対艦ミサイルで攻撃して破壊している
●今回モックアップが確認された場所近傍には、革命防衛隊のスピードボート100隻以上が集結している港湾施設があり、米海軍との緊張が高まった際にしばしば同港湾施設からスピードボートが出動している
スパイ容疑でイラン人を逮捕し死刑判決
●9日、イラン司法省の報道官が、イラン国内で米国やイスラエルのためにスパイ活動を行い、革命防衛隊などの秘密情報を金銭を対価に提供していたとして、イラン人Mahmoud Mousavi Majdに死刑判決が出ていると発表した。
●Majdが罪を犯した当時の所属等は明らかにされていないが、秘密情報を扱う立場になったとされ、2018年10月に捕えられ、2019年9月に死刑判決を受けていた模様。なおMajdは、2020年1月に米軍無人機がスレイマニ革命防衛隊司令官を殺害した件に関しても、同司令官の位置や動きに関する情報提供で罪に問われている
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米国がコロナ&人種問題で混乱している中ですので、ご紹介しておきます。
これだけ大きなモックアップですので、コロナ以前から建造が始まっていたと思いますが、艦載機の模型も16機搭載する念の入れようですので、米空母への恨みが相当イラン側には鬱積しているのでしょう。
ホルムズ海峡の通行の邪魔にならないところで、「撃沈」して騒いでいただきたいと思います
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