大きさや飛行高度や飛行諸元は非公開ながら
米空軍研究所が初飛行から10ヶ月の開発で
細部が不明で良くわかりませんが・・・
13日付Military.comは米空軍研究所AFRLの発表として、商用無人機をベースに僅か10ヶ月間で改修した超長時間滞空無人機(Ultra LEAP:Ultra Long Endurance Aircraft Platform)が、2日半の連続飛行に成功したと紹介しました
この「Ultra LEAP」には多様なISRセンサーが搭載可能で、それなりの拡張性もあるようでようで、「遠方からの作戦の困難を克服」「商用ベースなのでコスト面で優しい」「RQ-4グローバルホークの連続飛行記録34時間を遥かに上回る」などの言葉で将来性をアピールしています
2020年早々に運用を開始する発表されているようですが、「イメージイラスト図」しか公開されていない謎の装備です。「イメージ図」ではプロペラ推進でステルス機ではないようですが、どのような運用を想定しているのでしょうか? RQ-4が1機約150億円で価格上昇が続いていると記事は言及していますが、「Ultra LEAP」の価格には言及がありませんし・・・
13日付Military.com記事によれば
●米空軍研究所AFRLの迅速革新センターは、2019年2月の初飛行から開発を続けている「Ultra LEAP」について、ユタ州のDugway試験評価場で最近飛行試験を行い、自動操縦による離発着を含む2日半の連続飛行に成功したと発表した
●米空軍研究所長のWilliam Cooley空軍少将は、「米空軍が今への対応と将来への備えのバランスを重視する中、Ultra LEAPは今と将来の両方にお手頃な価格のアプローチを提供するものだ」と説明している
●Ultra LEAPの大きさや飛行高度や飛行諸元は非公開であるが、イメージ図によれば浮力を得るために大きな翼を備え、グローバルホークのような姿にも見える。
●米空軍研究所はUltra LEAPについて、「高性能、コストパフォーマンスに優れ、スポーツクラス商用機体」で、「妨害に強いGPSを備え、衛星を通じた高性能データリンクと指揮統制システムにより全世界で使用可能」と説明している
●また空軍研究所の幹部は、「企業と空軍研究所のチームは僅か10ヶ月間で開発を完了させ、2日半の連続飛行成功により、課題となっているISRアセットの遠距離ISR問題の克服に大きな進歩を遂げた」、「この開発は前線兵士に直ちに恩恵をもたらし、低コストで複数日連続ISRへの道を開くものである」、「多様なISRセンサーの搭載が可能な拡張性を備えている」と説明している
●更に、商用ドローンをベースとしていることから、部品の調達がより安価に迅速に可能であり、米軍は機体の信頼性を犠牲にすることなく、維持経費を節約できる
●今後米空軍研究所は、施設が不十分な展開先飛行場を想定し、「Ultra LEAP」の短距離離着陸を試験する予定である
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不十分な説明でしたが、とりあえず「Ultra LEAP:Ultra Long Endurance Aircraft Platform」との名前を覚えて置いていただきましょう
ISR無人機としての説明でしたが、通信衛星が攻撃を受け機能停止した際のバックアップも重要な任務になるのでは・・・と想像しています
通信衛星のバックアップが必要なのは
「CSBA提言 エアシーバトルのエッセンス」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-12-30
「CSBA中国対処構想」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-05-18
「脅威の変化を語らせて下さい」→https://crusade.blog.so-net.ne.jp/2012-10-08