シナジー効果が出るんでしょうか・・・?
まんぐーすの頭が固く古いのか・・・
4日米空軍は、共にテキサス州のLackland統合軍基地に所在する第24空軍と第25空軍を統合、つまりサイバー担当部隊とISR+EW電子戦担当部隊を融合してシナジー効果を狙うと発表しました
この構想は数年前から米空軍内で議論され、第一段階として今年2月に、米空軍司令部のISR担当部長(中将)が、ISRと共にサイバー分野も担う「ISR and Cyber Effects Operations」部長に変更されているようです
具体的な時期は示されておらず、統合合体後の組織編成などに詰めなければならない事が残っているようですが、早くも融合式典の計画が行われているようです
ISRの役割をサイバーにも担わせるということか、サイバードメイン情報をISRとして円滑に活用する狙いというか、他ドメインのISR情報をサイバー活動に生かすということか、情報は何でも総合して活用する必要があるということなんでしょう・・・
4日付米空軍協会web記事によれば
●4日、3年前ほどから噂され、議論されてきた第24空軍(サイバー担当部隊)と第25空軍(ISR+EW電子戦担当部隊)の合併を行うと米空軍が発表した
●米空軍の声明文は「サイバーとISRと電子戦と情報作戦のシナジー効果により部隊能力の結合効果が高まり、戦闘コマンドへの提供能力がより改善される」、「2018年国家防衛戦略が示した優先事項の遂行に貢献する」、「米空軍の電磁波領域での能力強化をはかる」とその効果を表現している
●この改変に先立ち、2018年夏、米空軍内でサイバー任務が宇宙コマンドからACC戦闘コマンドに移管されて、今回の24と25空軍の統合の準備がなされた
●また今年2月、米空軍司令部のISR部長であるVeraLinn Jamieson中将が、サイバー任務も管轄する「ISR and Cyber Effects Operations」部長に名称及び役割変更が行われている
●米軍の戦いの場がデジタル領域に拡大する中、どのように組織し、訓練し、装備を導入し、そのように作戦するかの議論が続いているが、2つの組織を融合する今回の試みもその一環である
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余計な外野からの心配ですが、サイバーやっている「ネットオタク」と、地域情勢を扱う「情報分析オタク」が仲良くやっていけるのか? 作戦部隊に近い電子戦EW関係者が、オタクの2大双璧「ネットオタク」「情報分析オタク」と融合できるのか・・・。
上層部が議論する理想と、現場人材の実態がかみ合うのかなど、これまたお手並み拝見したい試みです。もちろんこれら組織が有機的に活動するとの趣旨には抵抗できませんが、現場の様子に興味津々です
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