「熱帯のトランプ」にエール
ブラジルへの武器輸出で相思相愛?
19日、南米進出するロシアに対抗するため米国との関係強化を目指すブラジル大統領に大喜びのトランプ大統領は、ブラジルが希望するOECD加盟への応援や、米国製武器を容易に購入できる同盟関係やNATOの仲間入りを追及すると語りました
トランプ大統領にブラジルサッカー代表のユニフォームを贈ったブラジルのBolsonaro大統領は、今年元日の就任日に、米軍基地をブラジルに誘致し、ベネズエラのマドゥーロ大統領を応援し、南米で勢力を拡大するロシアに対抗するとぶち上げた元陸軍大尉で、「極右指導者:far-right leader」とか、「熱帯のトランプ:Trump of the Tropics」とか呼ばれている人物です
一方で、肥大したブラジルの政府機関や国営企業の民営化を進めて国の負債を減らし、民間活力で国を立て直すためにOECD入りを目指す、南米では真っ当な考え方を持った人物でもあります
米国製武器の導入容易化願望はプラジル大統領から出たもので、トランプ大統領にとってはこれ以上ないお客様ですから、今やトランプ大統領が一番大好きな国家元首かもしれません
19日付Defense-News記事によれば
●19日、ホワイトハウスにブラジル大統領を迎えたトランプ大統領は、「彼は熱帯のトランプと呼ばれていて、素晴らしい仕事をしているんだ」と上機嫌でBolsonaro大統領を記者団に紹介した
●両首脳は、貿易の拡大、米国企業のブラジル投資の拡大、ベネズエラ問題など多様な話題で意見交換し、ベネズエラのマドゥーロ大統領に厳しく対応することで意見が一致した
●またトランプ大統領は、ブラジルが経済改革の柱として目指しているOECD加盟を応援すると述べ、またブラジルが求めている、米国からの武器輸入や種々の米国との関係強化が容易になるNATO加盟国が得ている特権を享受できるように強力に取り組むと語った
●更に米大統領は、両国関係はかつてないほど良い状態だと表現し、「米国の歴代大統領はブラジルと敵対していたかもしれないが、私は全く敵意を持っていない。我々はブラジルがNATOの仲間になるか、似たような同盟国の地位を得るよう、きわめて強力に取り組む」と語った
●トランプ大統領は、ブラジルが「NATO ally」または「major non-NATO ally」になるために取り組むと記者団に語った
●ブラジル大統領は今年元旦の就任日から米軍基地のブラジル誘致を訴え、ロシアへの対応措置の必要性を訴えたが、ブラジル国内では元軍人の閣僚をはじめ多くの反対にあっている
●それでもBolsonaro大統領は、繰り返しトランプ大統領の姿勢を高く評価し、米国との関係強化の必要性を訴えている
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このブラジル大統領は、他候補に大差をつけて、14年間続いた汚職のデパートだった労働党政権に終止符を打った大統領です。
同性愛者や女性に対する差別的発言は当たり前の人物ですが、トランプ大統領は「おめでとう――アメリカはあなたとともにある!」と就任に際しツイートし、完全に馬が合う仲間関係です
ブラジル国民はそれでもこの大統領に期待を寄せ、「熱帯のトランプ」と呼ばれているとか・・・。ブラジル日系人社会のご意見を是非聞いて見たいものです
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