オバマ大統領が「核なき世界」を語る中で・・・
17日付米空軍web記事によれば、次の米空軍副参謀総長に、現在米戦略軍STRATCOM副司令官であるStephen Wilson空軍中将が、大将昇任と共に推薦される模様です。あくまでも「関係筋によれば」レベルの情報ですが
ただ、その選定理由が参考になると思ったので、ご紹介することにしました。
依然として、ロビンソン大将の後任となる次の「太平洋空軍司令官」が決まらず、既定により、第11空軍司令官が「代理」を務めている状態ですが、この人事については情報がありません
17日付米空軍web記事によれば
●米空軍関係筋によれば、次の米空軍副参謀総長に、現在米戦略軍STRATCOM副司令官であるStephen Wilson空軍中将が、大将昇任と共に推薦される模様。
●現在の副参謀総長であるGoldfein大将が、次の空軍参謀総長に就任する事から、後任の人選が進められている
●Wilson空軍中将は爆撃機パイロットで、35年間の空軍勤務の多くを爆撃機部隊の各種指揮官として過ごしてきた。最近では、第8空軍司令官やGSC司令官として勤務している
●4500時間を超える飛行時間があり、うち680時間あまりが実戦任務時間で、B-52爆撃機のエンジン換装を強力に主張する中心人物でもある。
●Wilson空軍中将を副参謀総長に推薦する背景を関係筋は、同中将の核兵器運用に関する知見が大きな要因で、米空軍が核兵器の広範な近代化を進めようとする中で必要とされる人材だからだと説明した
●具体的には、米空軍はICBMの近代化、次期爆撃機B-21開発、更にはLRSO(Long-Range Standoff missile)の開発導入などがある
●なおWilson空軍中将は、STRATCOM司令官Cecil Haney海軍大将の後任と考えられてきたが、同司令官ポストには、米空軍宇宙コマンド司令官のJohn Hyten大将が就任する模様
●副参謀総長にWilson空軍中将が就任した場合、米空軍を代表して多くの統合関連検討委員会に参加し、特に統合要求監視委員会のメンバーとなり米軍全体の装備調達に関与していくことになる
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核兵器の近代化や運用知識だけで選ばれるのではなく、当然、様々な成り行きで決まるのでしょう。
でもWilson中将も、時代の波の中で浮き上がってきた人材です。写真を検索してみると、核兵器や核兵器運用部隊の不祥事や対策会見をやっている様子が「どっさり」表れ、その専門家ぶりが伺えます
まぁ・・長らく「忘れ去られた部隊」扱いを受けてきた米軍核運用部隊について、まんぐーすも忘れていましたので反省の意を込め取り上げました
核兵器運用部隊の立て直し
「下院軍事委員長の本年重点」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-01-14
「新年最初の記事は核部隊」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2016-01-02
「核戦力維持に10兆円?」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-08-09
「ICBMの後継検討」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-07-30-1
「内部崩壊核部隊に対策」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-11-18
「特別チームで核部隊調査へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-01-27
「米海軍トップが危機感訴え」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2014-07-10