昨年大晦日付の「military.com」が「The Coolest Military Tech Coming in 2016」との記事を掲載しています。
筆者の軍事ライターDAVID NYE氏の好みで選択したのかもしれませんが、知らなかったものや興味深く現場兵士への影響や恩恵が大きいと考えられるものも含まれているのでご紹介してみます
1.フォード級空母1番艦が就航
●史上最も大きく、最も高価な空母が2016年に部隊配備される。電磁カタパルトを備えてより迅速に艦載機を離陸させることができ、より強力な発電機でセンサーや兵器等々のシステムに電力供給が可能となる
「新空母フォード級を学ぶ」 →http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-07-20
「映像:革新的新カタパルト」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2010-12-10
2.タブレットで火力支援要請へ
●地上部隊兵士がタブレットのようなPCで友軍や同僚の位置を把握し、更に新アプリの投入でより迅速に正確に砲兵支援を要求可能となる
3.手のひらサイズの超小型偵察無人ヘリ導入
●重量わずか18gの無人偵察ヘリ「Black Hornet」を米陸軍が導入へ。英国陸軍が2013年から使用しており、米特殊作戦軍も2015年に同無人ヘリを試験済み。通常カメラと赤外線カメラを搭載可能
「英軍がアフガンで60機使用」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-02-07
「映像:衝撃無人ヘリ大編隊」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-02-04
4.バージニア級攻撃原潜を2隻配備
●新しいバージニア級攻撃原潜USS Colorado (SSN 788)と USS Washington (SSN 787)が就航へ。この攻撃原潜には最新の技術が投入され、センサーから音響カモフラージュまで改良されていると思われるが、細部は非公開である
「攻撃潜水艦SSNの将来」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-10-28
「バージニア級SSNの内部映像」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2013-09-10-1
5.新型の夜間暗視装置が陸軍へ
●(赤外線による)熱源探知が能力向上し、視野も拡大された新型の暗視装置が導入へ。2019年まで待つ必要があるが、兵器と連接し、着弾予想点を煙幕や埃りの中でも視認可能
6.アジアでの作戦用に新型「なた」導入
●新型「なた」は両刃になっており、片方は植物の「つる」を裁ち切り、もう片方は「枝」を処理することを念頭に置いた新装備
●米陸軍はまた、アジアでの作戦に備え、新たな作戦ユニフォーム、特に新型ブーツの導入を検討している
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どうしても、新型空母や潜水艦や航空機に目がいきますが、戦闘服やブーツ、暗視装置や超小型偵察無人機が、最前線で果たす役割も見逃せません。
写真はタブレットと超小型ヘリ、夜間暗視装置と新型の「なた」です・・・