戦闘機命派の皆さんへのお歳暮として
日頃何かと、まんぐーすの「闘志」をかき立ててくださる「戦闘機命派」の皆様に、戦闘機にまつわる3つの話題をご紹介し、暮れのご挨拶代わりとさせて頂きます。
まず米国外で初めて組み立てられたF-35がイタリア空軍に引き渡し、次に米空軍2014年の飛行で最も賞賛されるフライトが決定、最後に主要3カ国が最高の戦闘機を持ち寄り高列度A2AD想定の演習開始との話題です
一つだけ・・・誇り高きフランス軍が米英軍と共同演習とはあまり聞かない話です。やはりパリでのテロ事案を受け、西側との団結をアピールする狙いか?
イタリアFACOでイタリア産F-35初号機引き渡し
●3日、イタリアのF-35組立&検査工場(Cameri FACO)で製造された初号機(AL-1)が、イタリア軍に引き渡された。同機は既にイタリア人操縦者によって初飛行を9月に行っている
●来年2月、同機はF-35による初の大西洋横断飛行を行って米国Luke空軍基地へ移動し、米空軍の指導を受けイタリア軍操縦者の教育に使用される
●イタリア空軍F-35操縦者は米国で訓練を行っており、既に2名が訓練を終了し、9月の初飛行はこのパイロットが行った
●Cameri FACOは、稼働している米国外の唯一のFACOで、将来は欧州に配備される全てのF-35の整備工場として活動することになる
●同機はイタリアが導入予定の90機の一番機で、3月に完成した機体に、エンジン搭載が6月実施された。
2014年最高のフライト賞「Mackay Trophy」
●3日、米国航空協会が制定している年度最高のフライトに送られる「Mackay Trophy for 2014」の贈呈式が行われ、2014年8月に対ISIS夜間攻撃を行った三沢基地所属の2名のF-16操縦者に授与された
●三沢から(中東に)派遣されたGregory Balzhiser大尉とDavid Kroontje大尉は、ISISに包囲され山岳地帯(Mount Sinjar)に閉じこめられた4万人の「Yazidi族住民」を守る対地支援任務を与えられ、連続8時間の夜間飛行中に4回の攻撃を成功させた
●4回のISIS攻撃で、ISの道路封鎖拠点、IS車両、ISの監視ポスト、IS戦闘員を撃破し、翌日の地上部隊(Peshmerga forces)が脱出ルートを確保する作戦成功に大きく貢献した
●トロフィーを贈呈したWelsh米空軍参謀総長は、「空軍の任務がどの様なものか示してくれたことに感謝し、空軍力の根っこが人間性にあることを示したことにも感謝し、困難な夜間任務でプロの仕事をしてくれたことに礼を言いたい」と語った
3カ国最強戦闘機で高列度A2AD演習
●2日から米国のラングレー基地を中心に、8機の英空軍タイフーン戦闘機と6機の仏空軍ラファール戦闘機が米空軍のF-22戦闘機との共同訓練を開始した。演習は18日まで行われる
●演習は「高列度A2AD:high-end anti-access, area-denial」状況を想定し、仮想敵にF-15E等を参加させ、実戦的な防空や航空攻撃訓練が計画されている
●米空軍部隊の指揮官は「英仏両国は中東での過激派対処の同士であり、将来の戦いに於いてもそうだろう」、「このような演習が、将来の緊急事態作戦での相互運用性を確かなものにするため不可欠だ」と語っている
●それぞれの最新戦闘機を3カ国が持ち寄っての演習は、史上初めてである
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特にコメントはございません。忘年会の話題にでもなれば幸いです。
戦闘機命派の皆さんに、「つかの間」の幸せを感じていただければ・・・
米空軍戦闘機に延命の嵐
「F-15全機の電子戦機材換装へ」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-10-05
「F-15延命能力向上を検討」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-09-25
「F-15の寿命を2倍に」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-09-27
「F-22もシム活用で飛行削減」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2015-04-11-1
「F-16の延命措置300機」→http://holyland.blog.so-net.ne.jp/2012-08-31-1