「中国海軍艦艇はプロの対応だった。ただ中国商船は・・・」
10月31日付Defense-News記事が、26日に行われたイージス艦ラッセンによる「航行の自由作戦」の細部状況を関係者の話として紹介しています。
非常に断片的ですが、ご参考までご紹介します
11月には、3日からの太平洋軍司令官ハリス大将による訪中や、中国艦艇による米国訪問が予定されているようですが、現時点では「予定通り」で、29日の両海軍人トップによるTV対話も、年内に再度開催されるようです
10月31日付Defense-News記事によれば
●29日に行われた、米海軍CNOのRichardson大将と中国海軍司令官Wu Shengli大将とのTV会議の内容については、ほとんど中身が明らかになっていない。
●なお同様の両海軍トップによるTV会議は、4月と8月にも行われている。8月の場には、次期CNO候補だったRichardson大将とGreenert大将の2名が米海軍側から参加している
●TV会議後の声明で米海軍は、両者が「航行の自由作戦」について議論したことは認め、更に「米国が南シナ海での領有権争いについて、どの国の立場も支持しない」ことを再表明している。なおラッセンは、ベトナムとフィリピンが領有権を主張する島嶼の12マイル以内も通過した
●下院軍事委員会のシーパワー小委員長であるフォーブス議員は、同盟国の海軍艦艇が同様の航海に参加することを求め、また「米艦艇ラッセンの今回の行動は、1度きりのイベントではない」とも語っている
米海軍筋が語る「航行の自由作戦」
●30日、米海軍筋が「航行の自由作戦」の状況について語ったところによると、イージス艦ラッセンは「無害航行」を行い、戦闘行動を取る意図のないことを示しつつ航海を行った
●また、兵器管制レーダーは「オフ」にし、ヘリコプターも飛行させなかった。P-8対潜哨戒機はラッセンに随伴したが、12マイル以内には入らなかった
●同関係筋は「ラッセンを追随した中国海軍艦艇はprofessionalだった」と表現し、「追随していたが安全な距離を保っていた」と語った。
●また「複数の中国商船も存在したが、中国海軍艦艇ほどはおとなしくなかった」と語り、「島から出航してきてラッセンの前方を横切った。安全な距離は確保されており、ラッセンが進路を変更する必要はなかった」と明らかにした
●複数の漁船も周辺に存在したが、これもラッセンの進路を変更させる事はなかった。しかし「ラッセンの航海を予期していたと思われる中国艦艇も見られた」と表現した
今後の米中間の軍事交流
●南シナ海での緊張はあるが、米関係者は米中軍事交流は予定通り進められる予定だと語っている。
●3日にはハリス太平洋軍司令官の訪中が予定されており、同日には中国海軍艦艇3隻がフロリダのMayport米海軍基地を訪問することになっている
/////////////////////////////////////////////////
なんとなく、このまま中国軍がおとなしくしているとは思えないのですが・・・
異なる「ドメイン」や「場所」で、反撃してくるような気がしてなりません・・・