28日、Airbus社は太陽光発電で飛行する「Zephyr 7」無人機が、現在冬の南半球の弱い太陽光で11日間の連続飛行を成功させたと発表しました。
この試験は、英国防省との契約で進む「高高度疑似衛星:HAPS:High Altitude Pseudo-Satellite」システムのテストで、搭載装置については明らかにされていない
Airbus社は具体的な試験場所や日時を公表していないが、南半球のどこかの基地で行われている。
28日付Defense-Newsによれば
●「Zephyr 7」無人機は最高7万フィートまで上昇可能で、衛星通信装置を通じ、見通し線外からも指揮統制が出来る。試験の結果を受け、同機は初の「疑似衛星」システムとして、軍の認証を受けることになった。
●同社のChris Kelleher開発技術責任者は、これまでの長時間耐久飛行は全て日照時間の長く天候の安定している「夏季」に行われてきたが、悪条件の「冬季」に成功したことで、季節を問わない運行に向けた壁を突破したと語った
●「Zephyr 7」は、翼に張った太陽光発電パネルで発電して飛行し、夜間は昼間蓄積した電力で飛行する
●本コンセプトは、継続的なISRや通信中継能力を低コストで数週間連続で提供する潜在力を持っており、注目を集めている
●同機のライバルとしてボーイング社の「SolarEagle」が知られているが、スポンサーである国防省のDARPAが2012年に計画の縮小を決め、現在は太陽光発電と電力蓄積技術の研究に絞っている
●「Google」や「Facebook」も関心を持っており、太陽光推進無人機の開発企業を買収済みである。両企業は共に、世界中の発展途上地域でブロードバンド通信を実現するため、同タイプの無人機運用を狙っている
●Airbus社は現在、「Zephyr 7」より能力の高い「Zephyr 8」の初飛行を来春に計画している。「Zephyr 8」はより大きく、改良型のバッテリー等を搭載する予定
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無人機への開発投資は世界中で行われ、加速度的に増えています。こんなに可能性があり、経費節減の可能性の高い技術ですから、注目して当然です
当然中国も進めており、無人ステルス機の初飛行の情報も出ているようです。
一方で我が国は、自前の「有人ステルス戦闘機」の話題を振りまき、世界の軍事メディアに情報を発信しています。
心ある人は、また「組織防衛命」でない常識人なら判るはずです。投資ポートフォリオ再検討の必要性を・・・